山梨県北杜市で、これからの環境教育を考えて自分ごとにする「清里ミーティング2023」が開催

メディアで目にする自然環境の変化や、環境保護や環境教育についての問題。
環境について意識をするものの、その状況は年々変化しているため、対応していくためには最新の状況を知ることが大切だ。

とはいえ、「そういった情報を得る場は、専門的すぎてちょっと….」と思っている方には、ぜひおすすめのイベントが今年開催される。

公益社団法人日本環境教育フォーラムは「清里ミーティング2023」を12月1日(金)から3日(日)まで山梨県北杜市・清泉寮にて2泊3日で開催。今年のテーマは「これからの日本型環境教育の提案〜2030ネイチャーポジティブ〜」。新たな世界目標「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の考え方を知るとともに、企業や行政、NPO/NGOなどの多様なセクターが一堂に介すことによって、より大きな展開を起こすヒントを参加者とともに探る。

一般の方も参加可能なため、清里の自然を楽しみながら今後の自然・環境について2泊3日で考えてみてはいかがだろうか。

「清里ミーティング」とは

清里ミーティングは1987年に自然体験・野外教育・環境教育に関心を寄せる人たちが山梨県清里に集まり「第1回清里フォーラム」を開いたことから始まる。以来、自然学校等の環境団体、企業、行政、教育機関等が集まり、30年以上にわたり「持続可能な社会に貢献するひとづくりに携わる人たちの学び合いの場」として開催されてきた。

清里ミーティングの1番の特徴は、主催と参加者が一緒に2泊3日を作り上げていくことだ。各種ワークショップは参加者自身が企画・実施する。全体会やワークショップでは最先端の情報や手法を学び、参加者同士でディスカッションを行うことで、異なる視点の意見に触れていく。情報交換会やポスターセッションでは参加者同士が出会い、新しいアイディアが生まれ、多様なステークホルダーが集まることでコラボレーションの仲間を得ることも可能だ。

多くのつながりも得られる清里ミーティングに、専門的な知識は不要。自然・環境教育に興味関心があり、未来につなげたい思いがある方は誰でも参加可能だ。

「これからの日本型環境教育の提案〜2030ネイチャーポジティブ〜」

2022年に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択された。2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ、回復軌道に乗せる新たな世界目標「ネイチャーポジティブ(自然再興)」を達成するため大きな変革が求められる。

今年で37回目を迎える清里ミーティングは、原点である「清泉寮」において4年ぶりの対面形式で開催。幅広い方々が集まり、さまざまな意見やアイデアが出ることが期待される。

最先端の情報や手法を学ぶ場を提供し、参加者の活動をエンパワメントする

ネイチャーポジティブの基本と動向を知るために、一般財団法人自然環境研究センター上級研究員の方や各有識者の方を講師に全体会を行う。その後、ワークショップ(分科会)によって自分事へ落とし込む流れになっている。主催企画だけでなく、参加者が自身の専門分野をいかしたアクティビティの体験、あるいは議論の場を参加者自身が企画・実施者となってワークショップを実施していく。

参加者同士のネットワークを構築し、協働を促進する

清里ミーティングには行政、企業、NPO/NGO、教育・研究機関等「環境教育」や「持続可能な社会のための人づくり」を共通のキーワードに、多様なステークホルダーが参加する。ポスターセッションによる活動や団体紹介、環境教育や持続可能な社会づくりを行う団体の求職・求人のリクルートコーナー、参加者同士が自由に懇談する情報交換会などの時間を活用し、新たなコラボレーションが生まれる。

持続可能な社会に向けて行動する人を増やす

清里ミーティングへの参加に専門性は不要だ。環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)に携わる方、あるいはこれから始めたいと関心を持っている方であれば、誰でも参加可能。環境の最新トピックを知り、全国の人々と話し合い、自分の活動を紹介し、他の人から学べる貴重な機会だ。

【開催概要】
・開催期間   :2023年12月1日(金)から3日(日)<2泊3日>
・開催場所   :清泉寮(〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545)
・参加費    :【2泊3日】 JEEF会員40,000円、一般45,000円、学生35,000円
・申込締切   :11月17日(金)17:00
・イベントページ:https://www.jeef.or.jp/activities/kiyosato/

【参照サイト】公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)公式サイト
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