多くのビルが立ち並ぶ東京。自然を感じる場所ではないと普段考えがちだが、大都会である東京でも多くの生物が生息している。
株式会社バイオームとTokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)は、市民参加型の生物調査イベント「丸の内いきものランド」を2023年4月21日(金)~7月2日(日)まで開催。丸の内で活動する企業や団体がネイチャー・ポジティブに取り組みやすい環境構築のため、アプリを通じて生物データを収集してもらうことで、街の生物多様性の見える化・データ化を目指す。
みんなで育てるネイチャー・ポジティブ先進都市「丸の内」
2022年12月に開催されたCOP15において、ネイチャー・ポジティブ実現のための世界目標が設定され、自然資本の社会的重要性がますます高まっている。ネイチャー・ポジティブとは、企業・経済活動による環境への負荷を抑え「生物多様性を含めた自然資本を回復させる」ことを目指す取り組み。地域の生物多様性の把握は十分とは言えず、自然共生を目指す街づくりや企業の取り組みのボトルネックとなっていることが現状だ。
今回のイベントは、こうした地域課題を踏まえ、イノベーション創出支援のためのプラットフォームであるTMIPと協同で、丸の内エリア(東京都千代田区)において、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を用いた市民参加型の生物調査イベント「丸の内いきものランド」を実施。
丸の内は国内随一のオフィスビル街でありながら、人と自然の調和を目指したグリーンインフラの整備等が進められており、多くの動植物が生息している。イベントでは、丸の内を訪れる人びとにアプリを使って、ゲーム感覚で生物の分布情報を収集してもらうことで、街の生物多様性を明らかにする。集積されたデータは、丸の内における企業や団体のネイチャー・ポジティブに向けた取り組みの推進に活用される予定だ。
いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」
生物の分布状況を把握し、生物多様性保全の基盤情報として活用していくために開発されたスマートフォン向け無料アプリケーション。日本国内のほぼ全種(約10万種)の動植物を収録し、最新の名前判定AIによって、ユーザーが撮影した画像から生物の名前を判定してくれる。
図鑑・地図・SNS・クエストなど、ゲーム感覚で楽しめる仕掛けが充実しており、「いきものを見つける」という体験をより楽しく、より身近にする。これまで、全国の約73万人のユーザーの手で450万件以上の生物データが投稿され、蓄積されてきた。これらのデータは、要望に応じて環境保護団体や研究機関などに提供し活用されていく。
ゲーム要素を取り入れることで、普段過ごす街がいつもと違う視点で見ることができる。東京を離れずに、自然を身近に感じてみてはいかがだろうか。
【「丸の内いきものランド」概要】
●実施期間:2023年4月21日(金)~2023年7月2日(日)
●実施エリア:丸の内エリアとその周辺
●主催
・三菱地所株式会社
●協賛
・株式会社竹中工務店
・戸田建設株式会社
・日本アイ・ビー・エム 有志グループ「ダイバーシティー・サポーターズ」
●協力
・Tokyo Marunouchi Innovation Platform
【参加方法】
(1)「Biome(バイオーム)」アプリをインストールする。
(2)ホーム画面で「丸の内いきものランド」のバナーをタップする。
(3)「丸の内いきものランド」に(アプリ内で)参加する。
(4)クエスト対象の生物を撮影してアプリに投稿する。
(5)クエストをクリアしてバッヂを獲得すると賞品に応募ができる。
【いきものコレクションアプリ「Biome」のダウンロード方法】
iOS:App Store
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/id1459658355
Android:Google Play
URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.biome.biome
【参照ページ】株式会社バイオーム 公式ページ
【参照ページ】TMIP 公式ページ
高橋 真理
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