走る人が増えるほど自然が豊かになる、トレイルラン大会「FORESTRAIL(フォレストレイル)」が岡山県で開催

岡山県真庭市蒜山・新庄村においてトレイルラン大会「FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO supported by GREENable」が2022年10月15日(土)に開催される。7月16日(土)からエントリーを開始し、9月21日(水)まで参加者を募集している。

FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO 2022 supported by GREENable エントリーページ

自然が豊かになっていくトレイルラン大会

FORESTRAILの大会理念は「走る人が増えるほど、トレイルランに関わる人が増えるほど、蒜山・新庄の自然が豊かになっていく」。 SDGs未来都市で林業や木材産業が盛んな地域ならではの想いが込められている。真庭市は、木質バイオマスによるエネルギー開発をはじめとした自然と共生した地域。新庄村は「日本一美しい村」のひとつとして、古くから奥深い山林と生活が隣り合ってきた。しかし、いずれの地域も高齢化と人口減少に歯止めがかからず、地域資源である自然環境の保全が難しくなりつつある。

トレイルランをはじめとしたアウトドアスポーツイベントは、自然環境を利用するスポーツツーリズムとして推進されているが、利用と保全の両立が積極的に図られることはこれまでなかった。このままでは、自然環境も、アウトドアスポーツも、地域社会の持続には繋がらないだろう。

新庄村の地方創生として2016年から開催してきたFORESTRAIL。2019年の台風直撃、その後はコロナ禍で大会中止に追い込まれたが、「FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO2022」は、地方創生に加えて、大会エリアである国立公園を含む蒜山・新庄村の自然環境の利用と保全を高いレベルで両立させるべく、真庭市と阪急阪神百貨店によって創出された「GREENable(グリーナブル)」の理念を基盤にリノベーションを行った。

自然環境保全に繋げるFORESTRAILの取り組み

自然環境の利用と保全を両立させながら、トレイルランを開催するためのFORESTRAILの提案をご紹介する。

ランナーの自然環境保全活動への参加

全国で初めて、参加ランナー自身が大会エリアの自然環境保全活動に参加できるエントリー枠(グリーナブルアクト枠)を用意。ガイド・レクチャー付きの登山道整備や森林・草原の保全活動に直接参加できる貴重な体験だ。

また、環境保全活動に参加しない一般枠のエントリー料は、トレイルランナーの自然環境保全に対する意識を持ってもらうため、環境保全への寄付金を含んでいる。

協賛企業の自然環境保全活動への参加

企業協賛メニューとして、社員とその家族に自然環境保全活動に参加して頂ける機会や、サステナブルな大会運営に参加頂ける場を用意し、社員教育や福利厚生、SDGs等の社会貢献活動の機会として活用頂ける協賛メリットを提供する。

サステナブルな大会運営

エイドステーションでの飲食物や参加賞や上位入賞者への賞品を地元地域の産品とする他、大会開催に必要な物品をできる限り自然環境にインパクトの小さいものにすることで、大会の成功が地域と自然環境の豊かさにつながるエコ・システムな大会運営を実現する。大会の理念を表現するメイン会場は、隈研吾氏がデザイン監修したCLTパビリオン「風の葉」のあるGREENable HIRUZEN(グリーナブルヒルゼン)。メイン会場では大会当日、マルシェ等も開催される予定だ。

自然と関わりながら自然環境を守る

実際に自身の五感で自然を感じることで、環境保全への意識がより高まるだろう。理念に賛同した参加者だけでなく、運営・協賛も想いを一つに取り組めるトレイルランが広く認知されていただきたい。

【参照サイト】FORESTRAIL 公式サイト