「日本 味の宿」で、土地に根ざす唯一無二の宿に泊まる

旅に出たい、そう考えたときにまず何をするだろう。行き先を決めて、立ち寄りたい場所や食べたいものを選びながら、宿を探す……。そんなパターンが多いのでは。

けれども、いざトラベルサイトや宿のホームぺージで情報収集してみると、なんだかどの宿も宿泊プランも代わり映えがしないように思える。決して魅力がないわけではない。ただ、どこも似通っているのだ。しつらえも、料理も、リラクゼーションなどの付帯するサービスも。こうして、かえって迷宮に迷い込んでしまう。事前に得られる情報は、ネットでの発信によりどんどん増えているはずなのに。

そんな、宿探しに悩む人々におすすめしたいのが「日本 味の宿」だ。「日本 味の宿」は、作家・エッセイストの柏井壽氏が顧問を務める旅館のグループ。旅館のグループというと、いわゆるホテルチェーンをイメージする向きもあるだろう。しかし「日本 味の宿」は、それらとはむしろ対極にある。

味な宿

引用元:日本 味の宿

柏井氏は、日本の宿が持つ独特の要素とは「味わい」だと言う。そして「日本 味の宿」に名を連ねる施設を選ぶにあたり、「味わい」を筆頭に5つの条件を掲げた。

「あ」じわい深い宿……食をはじめ、宿の人、しつらえ、醸す空気に至るまで、深い味わいがあること
「じ」もとに根付いた宿……地元の空気になじみ、その土地の歴史や文化に根ざしていること
「の」にあるごとく大らかな宿……日本の原風景を思い起こさせる、控えめな佇まいであること
「や」どとは何か、を問い続ける宿……「宿とは何か。どうあるべきか」を常に問い続けていること
「ど」こにもない宿……唯一無二の、その宿でなければ醸し出せない空気を感じさせること

引用元:日本 味の宿について

味の宿と聞くとオーベルジュのようなスタイルを思い浮かべるが、決して料理に限ったことではないのだ。ある日突然よその街からやってきて、開発を進めるようなオーナーの宿でもない。その土地に根ざし、歴史や文化を理解しているかも重要だ。

豪華絢爛な宿も一見魅力的だけれど、年月を重ねたらいずれ老朽化していく。そのときに宿の魂や信念がなければ、残るのは古びた設備だけだ。柏井氏が「ただ豪勢を誇るような宿はすぐにメッキが剥げます」と言い切り、控えめな佇まいを理想としているのにも、同様の背景があるのではないか。

だからこそ「味わい」は不変であるべきなのだが、変わらないことと進化を止めることは必ずしも同義ではないだろう。ゆえに「日本 味の宿」は、宿とはどうあるべきかを問い続けているのだ。柏井氏曰く「時代が合わせてくるような宿が好ましい」としており、そのあたりのバランスが優れているのも「日本 味の宿」のよさと言える。

引用元:名月荘 | 日本 味の宿

最後の「どこにもない宿」は、「宿や宿泊プランに個性がない」問題に直面している者にとって、心強い言葉ではないか。それに、せっかく時間を作って旅先に訪れたというのに、ほかの土地でもできるような体験では、なんとももったいない。

こうして、5つの条件をクリアし選び抜かれた宿であるから、最高の滞在は約束されたかのように思える。ところが、「どんなにいい宿でも、自分の好みに合わなければ、決して愉しむことはできません」と柏井氏は話す。気になる宿が見つかったら、メールや電話でコミュニケーションを取り、フィーリングが合うかどうか確かめるとよいそうだ。ロビーの本棚に並ぶ本や館内で流れる音楽を「いいな」と感じる宿は、快適に過ごせるとも。

また、客室や料理などのすべてに高水準を求めると価格帯も上がるため、再訪が難しくなる。いちばん重視したい条件を決めて優先度を整理するのも、自分に合った宿を見つけるポイントだという。

ちなみに楽天トラベルでは、2023年6月5日(月)より「日本 味の宿」の特設ページや5%オフクーポンを展開している。この機会にぜひ、「日本 味の宿」に訪れてみては。「日本 味の宿」には、全国に30を超える施設が集まっている。必要であれば直接コンタクトを取りつつ、どの宿が自分の感性に合うか探してみよう。いずれの宿も質問や要望へ真摯に対応してくれるから、心配は無用だ。

これまで悩みの種だった宿選びを、楽しみに変えてくれる「日本 味の宿」を、次の旅では利用してみては?

日本 味の宿
公式サイト:https://yado-resort.com/ja/

【参照サイト】楽天トラベル/「日本 味の宿」特設ページ
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Hiroko ASATO

元保護猫と暮らすライター。好きな野球・サッカーチームの遠征についていって、その街を旅するのが楽しみ。最近は大河ドラマ関連の史跡めぐりと、気軽に行ける地元の銭湯サウナに夢中。