株式会社ガイアックスが運営するコミュニティビル「Nagatacho GRiD」は1月26日、ニューノーマルの時代に合わせたシェアオフィスとしてオープンした。
「Nagatacho GRiD」は大小さまざまな大きさのあるシェアオフィスやコワーキングスペース、多目的な利用ができる250名規模のイベントスペース、動画撮影・配信ができるスタジオがある6階建て全8フロアの複合施設だ。新型コロナの影響による勤務先のテレワーク推進や在宅勤務需要の増加を受け、これまでにNagatacho GRiDが持っていた「シェア」という特徴を、言葉そのままにアップデートした。
首都圏において、仕事部屋を確保できる広さの物件に住むサラリーマンは多くない。そこで高まるシェアオフィスの需要に着目した。また、住環境の見直しが進み、郊外移住の増加や環境のいい快適な場所でのスローライフと仕事とを両立させる「ワーケーション」のニーズも高まっている。
一方、テレワークの推進により、従業員全員が同じ日・同じ場所に出社する必要がなくなり、オフィススペースを縮小したいと考える企業も増えている。さらには、精神的な一面として、自粛する日常が続き、リアルでのコミュニケーションの欠如がメンタルヘルスや労働意欲に影響している問題もある。いわゆる「コロナ疲れ」「コロナ鬱」と呼ばれるメンタル不調を引き起こす人も増えている。
こうした背景もあり、同社は、シェアオフィスをホームグラウンドとして、「今日はオフィスは使わない」「今日はみんなでオフィスに集まろう」といった気分に合わせてオフィスの形や大きさを変える新しいニーズに応える。
「Nagatacho GRiD」は、埼玉や神奈川、千葉など郊外に住んでいてもアクセスしやすい永田町に位置する。「2F BASE」には、白を基調とした広々としたワンフロアの中に、12個のブースと85個の固定席、ラウンジを設置。自身に合った席を自由に選ぶことができる。「4F GARAGE」は、会議や打ち合わせスペースとして、すりガラスで囲まれたクローズドな空間を設けている。
「6F ATTiC」は、250人まで収容可能なイベントスペースとなっており、記者会見や展示会、セミナーなど幅広い用途で使用できる。また、キッズルームも併設する。地下にもステージ、大型スクリーンのあるイベントスペースがある。
そして「屋上 CLOUD 9」には、芝生や古材でつくられたウッドフロアを設置する。暖かい日のランチやちょっとした休憩などでくつろげるスペースとなっている。
集中したいときは2Fの固定席で仕事をし、リラックスしたいときは屋上で仕事をするなど、地下1階から屋上まで気分によって場所を変えて仕事ができる。
法人・個人ともに、固定デスクは月額60,000円(税別)。1つのデスクにつき5人まで登録でき、交代で使用できる。敷金・礼金はなく、1か月ごとに席数・入退去を更新する。法人登記や郵送物の受け取りもできる。
また、固定デスクに登録された全メンバーが、会議室やラウンジ、屋上、イベントスペースといった共用部を使用できる。そのため、固定デスク数を超えた人数が施設を利用しにきた日でも安心だ。
契約すると付帯サービスとして、定額住み放題多拠点生活プラットフォーム「ADDress」の「半年間ワーケーション放題」の特典が受けられる。4席以上契約した場合、法人リモートワークプランを6か月利用でき、都心でも地方でも働くことができる。
さらに、メンタルヘルス改善を目的とした「ZaPASS」コーチングによる「オンラインコーチングセッション2回無料&半年割引」の特典も契約に含まれる。1席の契約につき2セッションが無料で、半年割引は3回目以降の利用時に1割引を適用する。コロナ禍で自律・分散・協調型の組織への関心は急速に高まったこともあり、新しい働き方に必要な自発性や主体性を引き出す機会が得られる。
ガイアックスは、Nagatacho GRiDを通じて、日本の中心地である永田町から新しい働き方を発信するとともに、2021年中に85席全席、50社400名相当の契約を目指す。
【ウェブサイト】Nagatacho GRiD
(Livhubニュース編集部)
明田川蘭
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