京都建仁寺の副住職や香港の受賞建築デザイナー、日本茶室専門大工らが参画した移動体験プロジェクト「FUUUN(浮雲)」が1月21日にリリースされた。
「FUUUN」は禅の思想に基づいて、遊びと暮らしをより軽やかにしてくれるキャンピングカーを制作するプロジェクト。人と会うことや自由な移動もままならないコロナ禍で、「雲に乗ろう。IT‘S FUN.」のかけ声のもと、浮雲のように自由かつ軽やかに移動できる生活スタイルのサポートを目指して立ち上がった。
FUUUNは昇降式テーブルを囲んだダイニングルームやミーティングルームと、フラット畳、茶室など5種類以上のパターンに変化する車内空間が特徴。備え付けの冷暖房と空気清浄機はソーラーパネルを動力とし、環境にも配慮したエコなモバイルライフを実現する。5G Wi-FiやHDプロジェクター、コンセントを完備し、ムービーシアターや瞑想ルームにも変えられるため、レジャーはもちろんワーケーションや社外研修にも役立ちそうだ。
![マイクロバスをべースとするFUUUN-L](https://livhub.jp/wp-content/uploads/2021/02/fuuun-202101-02.jpg)
「ZEN×建築×モビリティ」をコンセプトにした同プロジェクトでは、物事に執着せず、雲のように自由自在に浮遊する禅の思想に基づき、チームリーダーである香港の建築家・Joe Jun Liao氏と茶室専門の大工「鯰組」が車内空間をデザイン。かつて社交の場であった茶室の設置は、ストレス要素があふれ、新しい生活様式を求められる今の時代において重要な役割を果たしてくれそうだ。なお、監修は京都建仁寺塔頭・両足院の副住職であり、Joe Jun Liao氏とともにオンライン座禅会「雲是(うんぜ)」を定期開催している伊藤東凌氏が担当した。
![FUUUN(浮雲)ロゴ](https://livhub.jp/wp-content/uploads/2021/02/fuuun-202101-03.png)
社内設備の形や配置を変えて多機能空間を作りだすFUUUN内で茶会やポップアップストア、ミーティングやプレゼンテーションなど、さまざまなシーンに活用することでキャンピングカーを超える移動体験を生み出すのがプロジェクトの狙いだ。
富士山麓の富士宮市に拠点を構えるFUUUNは、現段階ではマイクロバスをべースとするFUUUN-Lのみリリースしており、今後はハイエースをベースにしたMサイズや軽ワゴンをベースにしたSサイズの展開も企画している。
【ウェブサイト】FUUUN 浮雲
【ウェブサイト】Makuake|【FUUUN】ZEN × 建築 × モビリティ:キャンピングカーを超える移動体験|マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
(Livhubニュース編集部)
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