車中泊仕様の車と車中泊スポットのシェアサービスなど「バンライフ」事業を展開するCarstay株式会社が「モバイル・オフィス」プロジェクトを開始した。
第一弾として、月極駐車場のデジタルトランスフォーメーションを推進する株式会社ハッチ・ワークと提携し、2月1日より同社が運営する都内の月極駐車場に「モバイル・オフィス」を設置する。また同時に、マンションやアパートなどの住宅用地やオフィス用地の駐車場に、モバイル・オフィスの設置を希望する企業や管理者を公募する。
今回の企画は、個人や法人向けに、キャンピングカーを含む車中泊仕様の車を「動くオフィス」「動く会議室」として、仕事空間を提供するもの。休日には「動く書斎」としてなど、車中泊旅などの娯楽用途としても利用することができる。
現在、テレワークが推進されるコロナ禍もあり、会社員の自宅での就業時間は増加傾向にある。そのなかには、自宅内に書斎などの個室がなく、リビングやダイニングなどで仕事をする人もおり、勤務スペースとしては自宅では限界と感じ、ストレスを抱えている人も少なくない。
そうした問題を解消すべく、キャンピングカーを仕事部屋として住宅街などに設置し利用できる「モバイル・オフィス」プロジェクトが発足された。ハッチ・ワークは、全国各地に3万箇所(約30万台)の月極駐車場を募集・契約・運営支援するシステム「at PARKING 月極パートナーシステム」を運営しており、モバイル・オフィスにはこのシステムを活かす。
利用者は、Carstayが運営する国内最大級のキャンピングカー予約サービス「バンシェア」にユーザー登録をし、使用時間帯を予約する。最大1時間、無償で利用することができる。
キャンピングカーを活用することで、自宅内に仕事空間を新たに改装し設けるなど、費用や手間をかける必要がなく、集中できる個室空間が生まれる。また、管理者などの不動産会社は、住人に共有利用できる仕事スペースを提供することで、より広い住居への引っ越しを防止できるメリットがある。設置場所は、住宅街だけでなく一軒家の駐車場に、書斎が結合・拡張されたかのようにキャンピングカーをモバイル・オフィスとして駐車し、書斎として利用することも可能だ。
なお、Carstayは、「バンシェア」を活用し、これまで合計27施設の医療機関や被災地へ53台のキャンピングカーを、休憩・診療が可能な「動くオフィス」として提供してきた実績がある。同社は今後も、キャンピングカーなど車中泊仕様車の利用を促進させ、新たなライフスタイル「バンライフ」を通して、事業の拡大を目指す方針だ。また、ハッチ・ワークも、幅広い領域の事業者と連携し、月極駐車場から生まれる新たなサービスを提供することで人々の生活を豊かにするとともに、管理会社やオーナーに新しい収益の機会を提供していく構えだ。
【ウェブサイト】モバイル・オフィス
(Livhubニュース編集部)
明田川蘭
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