自分と、自然と、つながる時間。ワーケーションプログラム「つるフォルケ」で自分を捉えなおす旅

人生には、進級・進学・結婚などの節目や転機があります。

進学や進級を迎える人。新しく社会人としてスタートする人。育児や介護で、毎日忙しなく過ごす人。リタイアして余生をどう過ごすか計画している人。

それぞれのステージで、その節目をどう捉えるかは、人それぞれ。社会に揉まれて疲れたと感じる人もいたり、新しい環境に希望を見出す人もいたり。

デンマークには、 そんな人生のさまざまなフェーズにある人たちをあたたかく迎えてくれる「フォルケホイスコーレ」という学び舎があります。 “人生のための学校” とも呼ばれ、17歳以上であれば誰でも入学することができます。

人生の様々な場面で、自分を見つけ出すために人々が向かう全寮制の学校で、様々なバックグラウンドをもつ仲間と寝食ともに過ごす中で「自分が何者であるのか」「自分は社会とどう関わっていきたいのか」といった、「自分とは」「人生とは」といったテーマに向き合える場所です。

そして現在、日本でもフォルケホイスコーレのエッセンスを取り入れた滞在型のプログラムが、2022年5月より始動しています。その名も「つるフォルケ」。初回となる5月29日〜6月5日の期間、「心地よい暮らし」を考えるをテーマに、山梨県は都留市で「7泊8日のほどよい田舎暮らし体験」が行われました。

都留・大月エリアに移住し、それぞれの暮らしを営む方々を講師陣に迎え、メインプログラムに「はのさち自然農園田植え」体験を実施。他に3種類を選択授業として、ヨガとマインドフルネス・廃墟だった別荘をDIY・森のカヌー工房で木工体験が用意されています。

田植え体験では、水のはられた田に足をつけて、足腰の筋肉を使って、苗を植えていきます。日当たりが悪くなったり、その後行う草取りや稲刈りの作業がしにくくなったりしないように、1列ごとにまっすぐ植えていきます。

ヨガでは、すぐそばの川のせせらぎを聞きながら、自分とゆっくり対話。木工体験では、すっぽり森に囲まれた環境下で、無心になって手を動かす。アクティビティを通して、自分と、自然と、つながる。貴重な時間を過ごすことができます。

プログラムのない余白時間も大切です。普段とは違う環境でリモートワークをするもよし、観光や自然を堪能するもよし。思い思いの時間を過ごすことで、心がリフレッシュされます。

今後も「つるフォルケ」は、6月末、8月、9月、11月、2月と定期的に開催予定。日本の四季折々の美しさに包まれながら、たまのひと休みをするべく、プログラムに参加する。自然と自分がつながり、迷っていた考えの選択肢が見つかったり、心を奮い起こす何かを見つけられたり、参加を通して自分を捉えなおすいい機会になるかもしれません。

慌てず。ゆったり。自然に身を任せてみて。

【参照サイト】自分と、自然と、つながる時間。7泊8日のワーケーションプログラム「つるフォルケ」はじめます|ならみお|note
【参照サイト】一般社団法人IFAS | フォルケホイスコーレとは

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。