Airbnb、国際女性デーを祝し、生き生きと活躍する女性ホスト2名を紹介

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Airbnb(エアビーアンドビー)は3月8日の国際女性デーを前に、Airbnbのホームシェアと体験プログラムを提供し活躍している女性ホスト2名を紹介しました。

ホームシェアホストからは、大阪で5件のリスティングを運用し2020年日本のトップ10リスティングに選ばれた実績をもつNihoさん。体験ホストからは、オリジナルで考案した食事に禅の精神を取り込んだ方法をオンラインで世界中に広めているMomoさんが選ばれています。ここでは、お二人の活躍についてお伝えします。

全体の半数以上!Airbnbでは女性ホストが活躍中

Airbnb全体では、ホストのうち55%と多くの女性がホストとして活躍しています。日本では、女性ホストの割合は全体の42%と約半数弱ですが、Airbnbのプラットフォームを利用することで、夢を実現し、新たな生きがいや収入源を見出しています。

特に、新型コロナウイルスの影響が発生した後の状況をみると、2020年3月11日から2021年2月14日までの間で、日本では新規ホストの登録において女性の割合は36%を占め、これらの女性ホストが生み出した収入額は、約1億3,200万円でした。

女性ならではのきめ細かな心配りや、おもてなしの心でゲストを受け入れ、夢の実現のためにオンライン体験ホストとして世界中のゲストを魅了し、活躍している証です。

Airbnbは「国際女性デー」の機運を盛り上げるべく、だれもが活躍できる場を提供し、ジェンダー平等の社会実現に向けて取り組んでいくとしています。

それでは、2名の女性ホストについて紹介します。

「人生が100倍楽しくなった」と語るホームシェアホスト

Nihoさんは、2020年「お気に入り」に選ばれた日本のトップ10リスティングを含む5件のリスティングを大阪で運用しています。グラフィックデザイナーをする傍ら、大半はホストとして活動しています。日本の芸術や伝統文化を愛し、これまでに世界53か国を訪問したことから、異文化コミュニケーションを楽しみ、おもてなしの心満載で世界中のゲストを迎えています。

ホームシェアホスト - Nihoさん(50代)

ホームシェアホスト – Nihoさん(50代)

きっかけは、夜遅い便で到着した空港の光景

2015年からAirbnbに参画。もともとバックパッカーをしており、あるとき夜遅くの便で関西国際空港に到着した際に、公共交通機関がないためにどこにも行けず人が溢れかえっている光景を目にしたことがAirbnbを始めたきっかけだといいます。

その当時の光景を、Nihoさんはこう話します。

「行くあてがなく立ち往生している人達を見て、日本はおもてなしの国と世界に発信しているのに、これではいけないと感じました。赤ちゃんを連れているお母さんが床に座っているのを見て、気の毒で涙が出そうになりました」

そして、空港で足止めされた人たちに、始発が出る朝まで休んでもらえる場所を作れないかと思い、Airbnbでホストを始めました。

大阪西成区で運営しているリスティングの部屋

大阪西成区で運営しているリスティングの部屋

現在展開している5店舗中、新大阪のリスティングは、ゲストと関わることができる環境が整っています。また、大阪市西成区にある古民家を改装したリスティングでは、食事や身の回りの世話まで行っているのだそう。アウトソーシングはせずに、近所に住む3名の女性たちの手を借りて運営をしています。

「旅館ほどカッコイイ接客はできないので、自分なりの接客でゲストを迎えております」とNihoさんは話します。

ゲストの数だけ思い出がある。いまでもメールのやり取りを

これまで訪れたゲストは世界各国に及びます。その多くが、交流が好きでそれを目的としていて、異文化や違いを受け入れことのできるキャパシティの大きい人です。また、いろいろな人がいるからこそ、旅に求めるものも違い、それが楽しみの一つだといいます。

たとえば、アニメ好きのゲストなら、アニメの制作現場のところに連れていくなど、Nihoさんはその一人ひとりに合ったおもてなしをします。

「ガイドブックには載っていないガイドをして、人懐っこいおばちゃんとの交流を楽しんでもらえたら嬉しいです」とNihoさん。

そして、ゲストの数だけ思い出があります。あるとき、剣道をするフランス人女性が一人で来日した際、「道着を買うからついてきて」と言われ、一緒に出かけたそうです。その女性は大変楽しかったようで、その話を女性が母親に話したところ、女性の母親からわざわざお礼の連絡があり、その後今でもお母さんとのやり取りが続いているとのこと。

「まるで家族がフランスにできたかのような交流が続いています」とNihoさんは楽しく話しました。

人が好きで世話好きな人はぜひホストに

Airbnbのゲストは本当に素敵な人が多く、「ホストをしていなかったら、こんなに楽しい毎日を過ごすことはできなかった」と語るNihoさんは、ホストを女性におすすめできるポイントについてこう話しています。

「その人の性格にもよりますが、人が好きで、お世話が好きな方には女性ホストはぴったりです。人生が100倍楽しくなります!」

大阪西成区で運営しているリスティングの外観

大阪西成区で運営しているリスティングの外観

また、Nihoさんは、離婚や家族から自立して新たな人生を踏み出した女性の友達2人にもホストになることをすすめました。その際、物件探しから、内装のデザイン、ホームシェアのノウハウまで教えました。

「中高年で少し自由になるお金のある人なら、ホストは最高の仕事です。今はコロナ禍で自粛モードが続きますが、これからもホストとしていろいろな人と出会い、楽しい日々が戻ってくるのを心待ちにしています」とNihoさんは思いを語りました。

世界中のゲストを魅了する、ZenEatingオンライン体験

山形県出身のMomoさんは、幼少期をエジプトで過ごし、祖父が山中で修行をする修験道の行者「山伏」というユニークなバックグラウンドを持っています。現在は東京に住んでおり、2018年より体験ホストとしてAirbnbに参画しました。当初は、日本の精神文化を紹介し料理と食文化を教えていましたが、新型コロナウイルスの影響により2020年5月よりオンラインへ移行。オリジナルで考案した食事に、禅の精神を取り込んだ方法を世界中のゲストに広めています。

体験ホスト - Momoさん(20代)

体験ホスト – Momoさん(20代)

コロナ禍で、週1回程度から1日2回のオンライン開催へ

Momoさんは以前2年間インドに住んでおり、日々マインドフルネスに向き合っていました。帰国してからも、日常的に海外と触れ合える生活をしたい、日本にいるからといって海外と遮断されたライフスタイルは望まないと感じていたことから、2018年にAirbnbを見つけ、体験プログラムの提供を始めました。

当初は対面型の体験で週1~2回の開催でしたが、2020年5月からはオンライン体験を1日に1~2回と頻繁に催し、Airbnbでの体験ホストを主軸に活動しています。

「オンラインでも自分の発信に興味を抱いてくれる方と直接話せる機会があって嬉しいですね」とMomoさん。

日常の生活の中「禅×食=ZenEating」を体験してもらう

Momoさんの場合、オンライン体験のゲストの割合は海外からの参加者が多く、アメリカとイギリスで大半の7割を占めています。その他シンガポール、フランスと続き、傾向としてはロックダウンになってから、人と人の交流が少なくなった都市の順で参加者が多くなる傾向にあるといいます。

ZenEatingのオンライン体験の様子

ZenEatingのオンライン体験の様子

現在は、食べ方や心の整え方をオンライン体験で教えており、試行錯誤を重ねながら、禅と食を掛け合わせて「ZenEating」を広めています。Momoさんは、食べる行為のなかに瞑想のプロセスを取り入れましたが、すべて自分のオリジナルで考案しています。

「大切にしていることは、日本の『Wow!』と感じさせる知識にとどまるのではなく、明日も同じ環境で体験できるような日常の中に非日常を織り交ぜることです」とMomoさん。

たとえば、食事のときに5秒・10秒でもいいので実践するなど、日常生活の中で取り入れるといいのだそう。加えて、ZenEatingでは「いただきます」に込められた意味や東洋文化ならではの白黒つけない考え方など、食べ物に対する心持ちについて、日本人だからこそ伝えられることを紹介しています。

Airbnbで体験ホストをやる3つのメリット

MomoさんはAirbnbでホストをしているなかで、よいと感じる点は主に3つあるといいます。

まず、レビュー機能です。

「体験を受けてどう感じたのかについて、ゲストは言語化が上手で、自分のサービスの魅力が何なのかを多くの方の視点で知ることができました」とMomoさん。

2点目は、集客について。「知らない層にリーチができ、知らない人が自分を見つけてくれます」とAirbnbの集客力についてコメントしました。

そして3点目は、世界中にいるホストとつながることができる点です。オンラインでバレンタインパーティーがあった際、世界各国から20名ほど集まり、それぞれのホストのホスピタリティから多くのことを学ぶことができたそうです。

「日本育ちの私には思いつかない、エンターテインメント要素のあるホスピタリティを先輩ホストが教えてくれました。そういった世界のホスト仲間同士のつながりができるのもAirbnbならではだと感じます」とMomoさんは話しました。

オンライン体験ならセキュリティ面も安心

自宅を開放して体験ホストをしていると、「家を教えても大丈夫?」と懸念する人や興味はあるものの始めるまでの一歩をなかなか踏み出せない人もいます。オンライン体験であれば、住まいを知られることなく世界の人とつながることができるため、セキュリティ面を心配する人には特におすすめだとMomoさんはいいます。また、少額の設定から始めることができるため、ゲストの反応を見ながらサービスの質を上げつつ、適正価格を模索することができるとも話しています。

「まずは小さな一歩 でも踏み出してみて、走りながら改善していくことが大切です。初めから完璧でなくてはいけないというプレッシャーは感じなくても良いと思います」と体験ホストのよさを語りました。

Airbnbで活躍する女性ホストに参画してみては

「人生が100倍楽しくなった」と語るNihoさんと、コロナ禍でも世界中の人とつながることの醍醐味を感じているMomoさん。2人とも、Airbnbのホストとしての活動を通じて、現在の状況下でも屈せず楽しみながら、人生を歩んでいることがうかがえます。

ぜひAirbnbで多くのゲストを迎え、世界中の人々との交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【関連ページ】Airbnbのホストになる!Airbnbに登録する方法
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(Livhub編集部)

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。