Airbnbは5月25日、ウェブサイトや公式アプリ、コミュニティサポートやポリシーなど、あらゆるサービスの改善のため、100件以上の機能アップグレードを発表した。これらの機能強化により、ゲストが旅行を計画する際の柔軟性を高め、誰でも簡単にホストになれるような機能が追加された。
機能強化では「柔軟な日付設定」「柔軟なマッチング」「柔軟な宿泊先検索」の3つの検索方法を導入した。これにより柔軟性を重視した閲覧・予約体験が可能となった。
「柔軟な日付設定」は宿泊期間に融通が利く場合に最適な宿泊先を簡単にみつけることができる機能だ。固定の日付で検索するのではなく、週末や1週間の休暇、1か月の滞在などを検索することができる。
「柔軟なマッチング」は検索条件の範囲外の物件を表示することで、より多くのリスティングを検索することができる機能だ。例えば、予算設定を最高2万円に検索した場合でも、一泊25,000円の素敵なビーチに面するリスティングが表示されるといったように、検索時の指定条件から少し外れたおすすめのリスティングを表示することができる。
「柔軟な宿泊先検索」は特定の目的地に行くことよりも、ユニークな宿泊先をみつけたい場合に役立つ機能だ。例えば、日本では旅館、イタリアではトルッロ、スペインでは城など、ユニークなリスティングが表示され、宿泊先を目的地として検索することができる。
そのほかにもAirbnbは、ゲストが理想的な滞在先をみつけられるよう、検索機能を大幅に改善している。なかでも新しいフィルター機能では、季節や場所に合わせて国立公園などの名所近く、オーシャンビュー、暖炉付きはガスか薪かなど、従来に比べ、より細かい条件で検索することができるようになった。
また、ホストになるための手続きを10ステップへと簡素化した。今夏には、サポート・エージェントの数を2倍に増員し、サポート対象言語を11言語から42言語に拡大するなど、コミュニティサポートの改善も予定しており、世界レベルでサービスの向上を進めている。
このたびの大幅なアップグレード実施の背景には、パンデミックが旅行を根本的に変えてしまったというAirbnbの予約データと消費者調査の総合的な分析がある。さらに同社は、220以上の国と地域にいる400万人のホストと9億人以上のゲストの存在により、旅行がどのように変化しているかを分析し、その結果以下3つの重要なトレンドを明らかにした。
- リモートワークの普及により、仕事場や休暇に縛られることなく、旅行時期をより柔軟に選べるようになってきている。
- 旅行の目的地はより広範囲に広がっている。
- より多くのゲストがAirbnbにて長期滞在を利用している。
Airbnbの共同創業者兼CEOのブライアン・チェスキー氏は「私たちは、生活、仕事、旅行の境界線が曖昧になってきていると考えています。今回の大幅なアップグレードにより、人々が旅行を生活に取り入れることが容易になり、より多くの人々がホストになりやすくなっています」とコメントしている。
【参照サイト】Airbnb 2021 全サービス機能100件以上のイノベーションとアップグレードを実施
【参照サイト】100項目以上のアップグレードをご紹介
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
松岡 のぞみ
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