パソナとAirbnbが業務提携。シェアリングエコノミーを活用した雇用創造へ

民泊仲介サイト最大手のAirbnbと人材派遣大手のパソナは5月26日、シェアリングエコノミーを活用した新しい働き方の創造や地域での就労機会の拡大を目指して業務提携に関する覚書を締結したと公表した。

両社は業務提携の第一弾として『地域おもてなしホスト育成プログラム』を共同開発し、6月から開始する。同プログラムは地域における民泊ホストの育成を目的としており、ホームシェアに関する基礎知識や関連法制度、ホームシェアの運営方法について学ぶ機会を提供するほか、高い顧客満足度を実現しているホストらによるホームシェア体験談を紹介する。

パソナは昨年から戦略的な観光地域づくりを支援する『観光立国ソリューションサービス』を開始し、観光分野における人材育成・雇用創出に取り組んできた。これまで培ってきた観光客向け「おもてなし人材」の育成ノウハウや全国の地方自治体等と連携して取り組んできた地方創生事業でのノウハウを活かし、Airbnbとの協働によりシェアリングエコノミーを活用したアクティブシニアや若者の新しい働き方の創造と就労機会の拡大に取り組む。同社は2020年までにシェアリングエコノミーを活用した新しい働き方を実践する人材を1万人創出することを目指すとしている。

空き部屋や空き家を活用するホームシェアは、地方創生の起爆剤としての可能性を秘めている。Airbnbによれば、2016年にはAirbnbコミュニティが経済活動により創出した利益は4,000億円以上にのぼり、その経済効果は推定9,200億円に及ぶという。

今回の提携は、これまで地方創生事業で地道に実績を積み重ねてきたパソナが、人材派遣大手としての人材育成ノウハウを活かし、Airbnbと協働することで地域におけるホームシェアホストの育成を進めるというユニークなスキームだ。

地方創生の切り札として期待のかかる民泊の裾野を広げていくためには、ゲストの満足度を高められる民泊運用をできるホストの育成が不可欠だ。そのホスト育成にアクティブシニアや若年層をうまくマッチングすることができれば、雇用創造を通じて大きな経済効果を生み出すだろう。今後の具体的な展開に期待したい。

なお、今回の提携を受けてパソナでは下記日程で「地域おもてなしホスト育成プログラム」のセミナーを開催予定なので、興味がある方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。

<東京>6/23(金) 19:00~21:00
場所: パソナグループ本部(千代田区大手町2-6-2 日本ビル)
申込URL:https://www.pasona.co.jp/event/2017/17050901.html

<大阪>6/29(木) 19:00~21:00
場所: パソナグループビル(大阪市中央区淡路町4-2-15)
申込URL:https://www.pasona.co.jp/event/2017/17050902.html

【参照リリース】パソナとAirbnbが業務提携

(Livhubニュース編集部)

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