株式会社LIFULLは2021年5月に地方移住マッチングサービス「LOCAL MATCH」をリリースすると発表した。それに伴い、11月16日にティザーサイトを公開した。
内閣官房が今年5月に発表した調査で、東京圏在住者の約50%が「地方暮らし」に関心を持っているという結果が出ている。さらに、新型コロナによるリモートワーク普及などの影響で都心から人が移動する動きも顕著になっている。しかし一方で、移住後に地域になじめない、仕事が合わないといったミスマッチが原因で、移住者が地域に定着しないという課題もある現状だ。
そうした課題を解決するべく、移住希望者と自治体・地域企業をマッチングするWEBサービス「LOCAL MATCH」が開設された。サイトには、地域での暮らしや特徴、移住支援制度、先輩移住者のインタビュー、イベント情報、体験ステイ・ワーケーション・移住相談などに加え、移住希望者が特に関心の高い現地での仕事に関する情報を提供。仕事内容や将来の展開といった、移住後の暮らしや将来設計を想像しやすい募集情報ページを掲載していく。
自治体・地域企業と移住希望者のマッチング前後のメッセージのやりとりは、無制限で可能。互いに納得がいくまでコミュニケーションがとれることも特徴だ。
地域の自治体は、これまで都心にて移住イベントや移住体験ツアーなどを実施してきたが、思うように地域の実態や情報を伝えることができず、問い合わせがあっても実際に移住する人は1割にも満たないと頭を悩ませていた。「LOCAL MATCH」を通じて、移住希望者との交流を増やし、移住先の候補地へと期待を寄せている。
現在、サービス提供開始に先駆け、Facebook上での「移住希望者向けコミュニティ」を開設。事前のオンラインイベント経由で「LOCAL MATCH」に興味関心がありコミュニティに参加している人数は、11月現在700人超となっている。今後2021年5月までに5,000人の登録を目指すという。さらに、2020年12月末までの先着50自治体限定で、2021年5月~2022年3月まで掲載料無料キャンペーンを実施している。
LIFULLは、「全国版空き家バンク」による空き家情報の見える化や、「空き家の相談員カレッジ」による空き家活用の担い手育成、空き家相談員向けのサポート窓口といった事業も展開している。それらの事業と「LOCAL MATCH」を連携することで、地域の課題解決のスピードアップ、事業強化につなげる構えだ。
【ウェブサイト】地方移住マッチングサービス「LOCAL MATCH」(ユーザー向け)
【ウェブサイト】地方移住マッチングサービス「LOCAL MATCH」(自治体向け)
(Livhubニュース編集部)
明田川蘭
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