植物に触れると不思議と心身がリフレッシュされる。でも、植物・自然のために何かできているだろうか。自然保護の活動をしたり、もっと日常的に自然と触れたりしたいと思っているのに、ずっと後まわしにしてしまっている自分がいる。
最近自然に触れていない、自然は好きだけど、自然環境のために何かする時間がない。行動したくても、仕事や日常のことでいっぱいいっぱいになりがちだ。そんな日常に、自然を手軽にプラスでき、新しいカタチで自然と関わることができるプロジェクトを、株式会社ソマノベースが開始した。
苗を自宅で育てることが未来の山づくりに繋がる商品の販売や、観光中にどんぐりを拾い、設置されたポストに入れるだけで植林活動に繋がるプロジェクトを行う。「日常で自然に触れたい」「環境問題に寄り添いたい」そんな思いを叶えてくれる2つの活動を紹介する。
誰でも、どこからでも山づくりに参加「MODRINAE(もどりなえ)」
MODRINAEは、誰もが山づくりに参加できる新しいカタチの観葉植物。どんぐりから苗木を育てるセットになっており、購入者が育てた苗を引き取り、和歌山田辺市で植林を専門に行う林業事業体「株式会社中川」の協力を得ながら山へ植林する。育てる期間は約2年間。その後、苗木が植林される和歌山県の木材を使用した製品を購入することも可能だ。
MODRINAEのセットに同封されているのは、どんぐり、木鉢、コンテナ、土、栄養剤など、どれも家庭やオフィス、教育現場などの室内で元気に育つよう、樹木医のアドバイスを受けながら選定されたもの。国産ヒノキで作った木鉢は、和歌山県田辺市の職人が一つ一つ手で作っている。
自然を身近に感じ、2年後には植林して山づくりに繋がる。手軽にどこにいても、誰でも自然環境に関わることができるMODRINAEで、植林活動に参加してみてはいかがだろうか。
【MODRINAE 概要】
販売期間:2022年10月〜2023年3月
価格:11,000円(税抜) ※送料込み
内容:どんぐり、木鉢、土、栄養剤、コンテナ、水受け皿
購入先:MODRINAE公式オンラインストア
観光中にどんぐりを拾って植林活動「三度(たびたび)」
そして同じくソマノベース株式会社が開始した活動「三度」は、観光客や地元住民・企業等がどんぐりを拾い、熊野古道沿いに設置している「どんぐり回収BOX」で回収するプロジェクト。回収したどんぐりは同社が選別を行い、後に苗木として熊野地域に植林を行う。落ちているどんぐりを拾いポストに入れるだけで、災害対策に繋がる植林活動になっている。
世界遺産で、人気観光地でもある熊野地域の自然を守る活動に、誰でも無料で気軽に関わることができるこの試み。ささいな行動でも、自然環境のために大きな助けになることを実感できるだろう。
【どんぐり回収BOX設置期間】
2022年11月5日~2023年1月31日
【どんぐり回収BOX設置場所】
古道歩きの里 ちかつゆ(〒646-1402 和歌山県田辺市中辺路町近露1810-1)
道の駅 紀州備長炭記念公園(〒646-0102 和歌山県田辺市秋津川1491-1)
世界遺産 熊野本宮館(〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮100-1)※予定
とがのき茶屋(〒646-1401 和歌山県田辺市中辺路町野中)
滝尻王子(〒646-1421 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川859)※予定
【参照サイト】株式会社ソマノベース 公式サイト
【参照サイト】株式会社中川
高橋 真理
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