インドネシア、バリ島の賑やかな海辺から少し中に入ったところにある、静かで緑豊かな土地ウブド。ここに、存在することで周りの環境や社会のウェルビーイングを向上する、「リジェネラティブ」なビジネスモデルを追求するエシカルホテルがある。
木を新たに1本も切らずに建てられた、Mana Earthly Paradise(マナ・アースリー・パラダイス)。
ソーラー発電や雨水タンク、日本でも使えるエコプロダクトなど、ありとあらゆるエコテクノロジーを導入し、施設を運営している。たとえば、レストランでは食材を施設内のパーマカルチャーガーデンで育て、生ゴミは土壌に戻す「Farm to Table to Farm」を実施。併設するエシカルショップでは、社会や環境がよくなる商品のみを厳選して販売するなど、循環型経済を実現させている。
バリ島は観光産業で成り立っているものの、住む人々にとってはゴミ問題や水不足問題が深刻化している。観光客がホテルで悠々と多くの水を利用している傍ら、地元の人たちが稲作に必要な水を得られず、貧困を悪化させているといった状況だ。
そこで、観光の場面から少しでもそこに住む人たちにやさしい、そして地球にやさしい滞在を提供すべく、Mana Earthly Paradiseが生まれた。これまでに「リジェネラティブトラベル インパクト賞」や「crQlr Awards」など国内外でいくつもの賞を受賞している。
Mana Earthly Paradiseでは現在、5〜6月限定で「ウェルビーイングワーケーションキャンペーン」を実施中だ。パッケージには、施設のパーマカルチャー畑で育った元気なオーガニック野菜や発酵食材を使ったデトックス料理や、毎朝7時に20分田んぼの中を裸足で歩く体験、近くの自然派スパで受けられるマッサージなどが含まれている。エシカルな施設に滞在し、ウブドのおしゃれなカフェでリモートワークをしつつ、バリ島の神秘的な文化や自然を感じられる体験が待っている。

自然の恵みたっぷりの朝食

田んぼの中を裸足で歩く「メディテーションウォーク」

滞在の最終日に受けられる「ナチュラルスパ」
「6泊7日ワーケーション&ウェルネスパッケージ」の価格は、1〜2名宿泊できるシングルヴィラで4,900,000ルピア(約43,000円・2人分料金)、2〜3名宿泊できるシングルデラックスで5,700,000ルピア(約50,000円・2人分料金)となる。1名料金に換算すると、1泊約4,000円前後で宿泊できるとあって、とてもお得。他にもファミリールームやドミトリーがある。

シングル Single villa

シングルデラックス Single deluxe
パッケージとは別になるが、キャンペーン期間中はサステナビリティやバリ島のウェルビーイングな伝統文化に関するオプションも、数多く用意されている。なかでも、共同創設者とのカジュアル朝食・ランチや、奇跡の助産院「ブミ セハット国際助産院」での日本語ガイドツアー、環境教育のパイオニア「Green School」のキャンパスツアーは、ここでしか体験できないオプションとも言えるので、ぜひ参加したい。

奇跡の助産院「ブミ セハット国際助産院」
今現在、バリへの入国は、隔離&到着時のPCR検査はなしで良いとされている(※2022年5月17日時点)。また、日本帰国時もワクチンを3回接種していることが証明できれば、強制隔離なしで良いとされている(※2022年5月17日時点)。やっと海外旅行へ行ける状況になった、とも言えるだろう。
ウブドはパンデミック前からデジタルノマドの中心地で、世界中からノマドワーカーが集まり、レストランやカフェで仕事する光景が日常的だった。そのため、リモートワークする場所には困らないはず。Mana Earthly Paradise併設のレストラン「Mana Kitchen」や、施設からバイクで5分のコワーキングスペース「Outpost」、他にも、ウブドの大自然を見ながら優雅に仕事ができるレストランや、リーズナブルな料金で仕事ができるカフェなどが多く点在している。
この機会にぜひ、日本を離れてデトックスしたい方や、自分のウェルビーイングの追求したい方は、ワーケーションがてら「Mana Earthly Paradise」に訪れてみてはいかがだろう。

渡航に関する最新状況については、以下のサイトなどでご確認ください。
・HIS バリ ワンストップ サポート【インスタ】
・在インドネシア日本国大使【公式サイト】
・厚生労働省【公式サイト】
【参照サイト】Mana Earthly Paradise ワーケーションキャンペーン

明田川蘭

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