夏の海。キラキラと輝く青い海は、どこまでも透き通っている。波の音に耳を傾け、砂浜を裸足で歩く感触、海の透明な水に飛び込む瞬間は、日常の疲れを一気に洗い流してくれるだろう。
しかし、海を眺めて心に豊かさを感じる一方、人間が撒く人工物が海の中で生息する魚たちの生命を脅かしている現状も否めない。
今もこれからも、美しい海を守るために、私たちには何ができるのだろう。
トラベルブランド「Aww」から、夏にぴったり新コレクションが登場
2024年7月15日(月)の海の日より、心トキメク旅を提案するトラベルブランド「Aww(アウ)」から、不要になった廃漁網のリサイクル素材を使用した新コレクション「Aww for the Blue Collection(アウ フォーザブルーコレクション)」の発売が開始された。
「Aww」とは?
Awwは、2020年に誕生したトラベルブランド。旅は素晴らしい経験を与えてくれる一方で、環境負荷が高いとも言われている。そこでAwwは、「Awwのアイテムとともに旅を楽しむことで、美しい地球を次の世代へつなぐきっかけになることができたら」という思いから、これまでサステナブルな素材を採用したスーツケースなどのトラベルグッズを展開し、旅を中心にした新しいライフスタイルを提案してきた。
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廃漁網に着目した「Aww for the Blue Collection」
そして今夏発表された新作コレクションでは、海洋プラスチックごみに焦点を当てた。その中でも、漁網は海洋プラスチックごみの60%を占めると言われており、「Aww for the Blue Collection」では、その大きな問題となっている“廃漁網”に着目。本コレクションでリサイクル素材として採用した。
分解には、なんと800年もの月日がかかる海洋プラスチックごみ
廃漁網の分解には、800年という途方もない月日が必要とされる。そんな廃漁網を、海に廃棄される前に回収し、分別や洗浄などを経て、製糸・織布、高度な技術でリサイクル素材を製造する一般社団法人Alliance for the Blueの協力のもと実現したのが、今夏のコレクション。再生ナイロンを使用して商品化することでサステナブルな循環を作り出し、2050年には海の魚の数を上回ると言われている海洋ごみの問題に少しでも関心を持ち、当事者意識を持てるようなアイテムを提供する。
売上の一部は「藻場再生プロジェクト」に寄付
本コレクションの売上の一部は、現在奄美大島瀬戸内海で行われている「藻場再生プロジェクト」の活動資金として寄付される。日本各地で起きている「磯焼け」によって減少した海藻を復活させるこのプロジェクトは、藻場を増やすことで海中の生物に隠れ場所や産卵場所を提供し、水の浄化や酸素供給の役割を果たす。
新たに旅のアイテムが必要な方は、海の豊かさを取り戻すために積極的に取り組みを行うAwwのBlue Collectionを手にとってみては?
【参照サイト】Aww公式オンラインストア
【参照サイト】Instagram @awwtravel_official
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