「おためし移住」で地域課題解決。奈良県最南端、下北山村に中長期滞在型シェアハウスがオープン

地方移住へ関心があるが、実際どのような生活になるのだろうか。地域に貢献できることはあるのだろうか。気軽に話せる知り合いはできるのだろうか。移住には様々な不安や疑問がうまれる。そして、移住者を受け入れる側も課題を抱えている。

全国の地域事業者と、旅や地域貢献に関心の高いユーザーをマッチングさせるプラットフォーム「SAGOJO(サゴジョー)」を運営する株式会社SAGOJOは、奈良県吉野郡下北山村と連携し、2023年3月3日(金)に中長期滞在可能なシェアハウスを新規オープンする。お試しの移住体験をしながら、地域の課題に取り組める、地域活性の拠点としての活用が期待される。

人口約800人の村、奈良県下北山村

奈良県の最南端に位置する下北山村は、人口約800人の小さなまち。周辺は、紀伊山地の豊かな自然に囲まれており、日本の田舎らしい落ち着いた雰囲気がある。しかし、人口減少が著しく、2065年には人口が約170人まで減少すると推計され、人手不足の解消や後継者の確保が課題となっている。

また、2021年4月の下北山村の小中学生の人数は約30人。下北山村には自宅から通学できる高等学校がないため、中学校卒業と同時に親元を離れての生活を余儀なくされるという地理的課題もある。このような状況の中で、今回オープンするシェアハウスに滞在するSAGOJOユーザーが、自身の強みやスキル、ソトモノ目線を生かしたイベントを開催することで、子どもたちが小中学校や自宅以外の場所で視野を広げ、可能性を伸ばせる機会創出するなど、様々な地域課題への効果が期待できる。

地域住民と関係構築をしながら住めるシェアハウス

今回オープンするシェアハウスは、南都銀行社宅跡地を利活用したシェアハウスで、単身での移住から家族での移住まで、中長期的な滞在が可能な施設だ。地域住民やシェアハウスの利用者と関係構築しながら、地域貢献にチャレンジができる。そしてシェアハウスの利用者が下北山村の関係人口となりながら、いずれは移住してもらうことを狙いとしている。

また、今回オープンするシェアハウスの1室には、SAGOJO社が提供する関係人口創出サービス「TENJIKU(テンジク)」を導入。「TENJIKU」とは、1日2〜4時間程度、地域が抱える課題に “ミッション” として取り組みながら、無料でその地域に滞在できるサービス。 “ミッション” には農作業やカフェのお手伝いなどが挙げられ、全国に13拠点存在している。

シェアハウスは下北山村への中長期的な滞在が基本だが、「TENJIKU」の導入によって2泊からの滞在が可能となり、シェアハウスに滞在する前の「おためし移住」としての役割も果たすことができるため、より気軽に下北山村を訪れ、地域住民との交流を深めることができる。このような取り組みで、移住希望者の不安と、地域の課題両方を解決するきっかけになるだろう。

経験することが地方移住の一歩に

移住は大きな決断だ。気軽にできることではないからこそ、あらかじめ地域の課題や、住民との関わりを気軽に取れる環境が重要になるだろう。今回オープンするシェアハウスでは、開業式典の開催を予定している。実際に訪れて、地域と触れ合ってみていただきたい。

【シェアハウスの開業式典 概要】
日時:2023年3月3日(金)11時00分〜12時00分
場所:南都銀行社宅跡地
住所:奈良県吉野郡下北山村大字上池原200番2
詳細:
(1)あいさつ
(2)テープカットセレモニー
(3)シェアハウスの名称発表
(4)シェアハウスのお披露目
(5)質疑応答
登壇者:
下北山村 村長 南正文氏
南都銀行
株式会社SAGOJO 代表取締役 新拓也

【参照サイト】SAGOJO 公式サイト
【参照サイト】TENJIKU 公式サイト
【参照サイト】奈良県最南端の秘境「下北山村」にこの春オープン! SAGOJOが運営するシェアハウスの名称を大募集
【参照サイト】暮らすように旅をする。「TENJIKU(テンジク)富士吉田」で地域課題に挑む新しい旅のカタチ