4年ぶりに海外に行き、タイ南の町クラビで今感じていること

今、タイの南にある観光が主産業だけれど騒がしくはなく、とてものどかな町「クラビ」にいる。

私にとっては2019年のニューヨーク以来、4年ぶりの海外となった。

実はクラビには過去に世界一周をした時と、その5年後に二度訪れたことがあり、勝手知ったる町のひとつでもある。最後に訪れたのは10年前。その年月の分だけでもきっと、大きな変化があることは間違いないだろう。さらにまだ誰の記憶にも新しいパンデミックを経て、実際に町は、どう変わっているだろうか。

5年ぶり

クラビの象徴的な風景。奇岩が多くロッククライミングでも有名

クラビに在30年の知り合いの女性がいる。私は到着早々彼女を訪れ、幸運なことに最初の一週間をほぼ一緒に過ごすことができ、そのあいだに懐かしい場所、新しい場所を色々訪れ、またコロナ禍の変化などを現地の人から聞くことができた。

話もそうだけれど、町を歩いていて体感的に、クラビはかなりの変貌を遂げているのがわかった。それもポジティブな方に!

前回宿泊した宿や、通った食堂が閉店していたりといったことも目にしたけれど、その分新しい店が多くできていた。在住の女性によると「今はあの頃から世代交代しているよ」とのこと。新しいエッセンスを取り入れたお店が増えたのはそのためか、と納得した。

着いたのが週末だったこともあるかもしれないけれど、まずマーケットが増えた。昔からある朝市の、川沿いにあるシーフード屋台ナイトマーケット、フルーツマーケットに加えて、ウィークエンドマーケット、プーダムマーケットなどができていた。そのどれもにステージが併設されているのも面白い。

5年ぶり

この大木に惹かれてプーダムマーケットへ

「道を歩けばマーケットに当たる」と言えるほど、町中ではローカルや観光客が混ざって屋台で食事をし、ステージの音楽を楽しみながら、ゆったりとくつろいでいる。町に活気がある、それが嬉しかった。

5年ぶり

日本食も多いウィークエンドマーケット

前回のクラビとの大きな違いは、人々のマスク姿。30度半ばというこの暑さのなかで、さぞ大変だろう…。国により状況は異なるとは思うが、空気の美味しい自然豊かなクラビをマスクなしで楽しめるような日が、一日も早く来るといいなと思った。

クラビの町は今日も平和だ。鳥がさえずり、緑や花が生い茂り、海の水が流入しているクラビ川からは心地よい風が吹いてくる。太陽の力はパワフルだが、午後4時半にもなると、少し傾き優しいオレンジ色で町を包み始める。

5年ぶり5年ぶり

日常でふと出会う風景

自然も人も、なにもかもがダイナミックで、日本で頭をいっぱいにしていた考えなどが取るに足らない些細なことに感じてくる。その感じに救われる。

同じ場所にいて、それもある程度平和で変わりばえのない日常に身を置いていると、「その世界がすべてだ」と感じてしまいがちになる。今もしも、目の前の世界に鬱々としているなら、日常を変化させてみるといい。できれば場所を、今すぐに難しければ習慣を…。

5年ぶりに拠点を動かして、定期的に日常に変化を与える重要性を改めて感じている。旅はつづく。

【関連記事】一回きりの人生。好きな人と、好きな場所で、好きなことして「らふ」に生きる!
【関連記事】日常に旅気分のワクワクを!おすすめの行き先や方法を紹介

The following two tabs change content below.

mia

旅するように暮らす自然派ライター|バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストになっていました。ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。経験をもとに、旅をちょっぴりエコにするヒントをお届けします。