Airbnb、民泊運用型宿泊施設「YANAKA SOW」をオープン、オレンジ・アンド・パートナーズとの共同プロデュース

Airbnb、オレンジ・アンド・パートナーズと共同プロデュースによる民泊運用型宿泊施設「YANAKA SOW」が5月1日にオープン

Airbnbは5月1日、ブランドデザイン事業を行う株式会社オレンジ・アンド・パートナーズとの共同プロデュース宿泊施設の第一弾として、東京・谷中に「YANAKA SOW(ヤナカソウ)」をオープンする。

両社は2019年12月、ホテルの機能と民泊運用型賃貸マンションを兼ね備えた「ハイブリッド型レジデンス」とリゾート地等における「民泊運用型セカンドハウス」を共同プロデュースするパートナーシップを締結している。このたびオープンする「YANAKA SOW」では、仕事と生活での利用を目的とする長期宿泊者や二拠点居住、新しい場所への移住を検討している人の利用を想定する。

「YANAKA SOW」は、江戸時代以降の歴史ある町並みが色濃く残り、谷中銀座商店街など人の温かみにあふれる地として人気の台東区谷中に誕生する。施設名につけられた「SOW」には、「住む」と「泊まる」の間を表す「荘」、町に寄り「添う」、地域の「層」を深掘るという3つの意味が込められている。

施設には、谷中の歴史や文化を踏襲した空間デザインや、同ホテルのコンセプトのもとでさまざまなアーティストによるアートワークを展示する。また、ラウンジや各客室にライブラリーを設置するなど、至るところにこだわりを感じさせる作りだ。

そして、全13室からなる客室は、ゆったりと過ごせる定員4名の部屋と、グループなどでも利用可能な和室付の定員6名の部屋を用意。各客室は長期滞在を想定し、IHのキッチンや大型冷蔵庫が設置されるほか、キッチン用品の貸出も行う。37㎡~47㎡のゆったりとした広さの空間を拠点に、自宅のようにくつろぎながら谷中の魅力を味わうことができる。

Airbnb、オレンジ・アンド・パートナーズと共同プロデュースによる民泊運用型宿泊施設「YANAKA SOW」が5月1日にオープン

「地域に住むと泊まるの間の体験ができる場づくり」というコンセプトからなるプランにも特徴がある。1泊からホテルとして利用できる「STAY plan」と、長期出張や転勤に加え、谷中への移住検討者や二拠点居住者などを対象にした30日から365日までの長期利用可能な「LIVE plan」の2プランを用意し、短期宿泊者と長期宿泊者が同時に過ごし、それぞれの視点で谷中の町を楽しむことができる。

さらに、常駐する町案内専門スタッフ「YANAKA DIGGER」のガイドも利用できる。町歩きの方法や谷中の歴史文化など、谷中の旅を深く楽しむアドバイスを気軽に聞くことができるほか、ガイドブックでは分からない町歩きのサポートまで実施する。

宿泊予約はAirbnbのみ、価格は1室16,000円~。コロナ禍により宿泊施設は、旅行やビジネスにおける「宿泊」するニーズだけでなく、テレワークやセカンドハウスといった「過ごす」ための場所としてのニーズも高まった。このたびの「YANAKA SOW」のコンセプトは、そんな時代のニーズに沿った新しいスタイルの宿泊施設として、多様化する利用者のニーズに応えていきそうだ。

【ウェブサイト】YANAKA SOW DIG THROUGH CULTURE HOTEL
【予約ページ】airbnb予約サイト

(Livhubニュース編集部)

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松岡 のぞみ

大手住宅情報サイトや求人サイトの制作経験後、ホテルメディアの運営からインタビュー、記事執筆、編集までを行う。趣味はスノーボードと旅行・温泉。暇さえあれば一人愛車で各地に走り、現地の人との交流やグルメを楽しむ。モットーは「旅は心の洗濯」。