ハワイ州観光局は4月22日、地球環境について考えるEarth day(アースデー)にともない、ハワイの自然や文化を守り、住民の生活と旅行者の体験をより多様で豊かなものにすべく、観光に携わるすべての人がその土地の自然環境や文化などに与える影響に責任を持つことでより良い観光地をつくることを目的とするレスポンシブルツーリズムの考え方を実践するためのキャンペーン「Mālama Hawai’i(マラマハワイ)~地球にやさしい旅を~」を始動した。
ハワイの観光業は、これまで訪問者数を増やすための観光戦略を優先してきた。その結果、近年は旅行者数が急速に増加し、ハワイの自然環境に影響を与え、住民の観光業への満足度が低下し続けることとなった。それを受けハワイ州は、同地を旅行者も住民も満足する観光地とすべく、舵を切りなおした。
そして、キャンペーンの始動にあわせ、ハワイ州観光局公式ポータルサイト「allhawaii」内に2つの特設サイト「Mālama Hawaiʻi(マラマハワイ)」「Surfing in Hawaiʻi(サーフィン・イン・ハワイ)」を開設した。いずれのウェブサイトにおいても丁寧に作られた動画や記事を通じて、ハワイの自然や文化を学ぶことができる。
レスポンシブルツーリズムの特設サイトである「Mālama Hawaiʻi」では、「What travelers can do(旅行者にできること)」と称し、美しいハワイを守るために旅行者にできることを、海、自然、エコ活動などのテーマから紹介しており、ハワイになかなか渡航することができない現状においても、ハワイを想いながら、離れた場所からでもハワイの未来を創る活動に参加できるようなウェブサイトとなっている。
特に、ハワイ州の企業やNPO団体が行っている保全活動や啓蒙活動、教育プログラムの提供といった活動を知ることができるほか、国連が実施する持続可能な開発目標(SDGs)を基準として、ハワイの持続可能な目標を達成するために州全体の取り組みとして設定されたハワイ版SDGsプログラム「アロハプラスチャレンジ」の詳細もみられるようになっており、レスポンシブルツーリズムの実践に向けた情報を集めることができる。
また、「Surfing in Hawaiʻi」では、ハワイの大切な文化のひとつであるサーフィンを通じて、ハワイの歴史や文化を紹介している。このウェブサイトではサステナブルなライフスタイルや海を守っていくことの大切さを学ぶことができる。
「ハワイを想うことは、ハワイの未来を創ること」「その土地を想うことは、その土地の未来を創ること」と、レスポンシブルツーリズムを提唱する「Mālama Hawai’i(マラマハワイ)~地球にやさしい旅を~」をはじめとした特設サイトは、旅行者にとっても、事業者にとっても、未来の旅のあり方を考えるうえで大切なヒントを与えてくれるだろう。
【ウェブサイト】ハワイ州レスポンシブルツーリズム特設サイト「Mālama Hawaiʻi」
【ウェブサイト】サーフィン特設サイト「Surfing in Hawaiʻi」
【ウェブサイト】ハワイ州観光局公式ポータルサイト「allhawaii」
(Livhubニュース編集部)
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