UNWTO、世界の地域の優良事例をみつける取り組み「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」を募集

UNWTO(国連世界観光機関)は6月11日、世界における地域の優良事例をみつける取り組みとして「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」の募集を開始した。

「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は、地域コミュニティの伝統と文化の保全を目的に、持続可能な開発目標(SDGs)に沿い、観光の強みを活かしながら新しい形で観光事業を実施する地域を見つけ出すUNWTOの取り組みだ。

応募対象は、人口15,000人以下で、農業や林業、畜産業、漁業等を行っていること。さらに地域コミュニティの価値観やライフスタイルを保持するような取り組みを行っている地域とする。エントリーについては、事前意思表明および申請書類の提出が必要となり、費用は不要だ。

「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」認証後の特典には、「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」として3年間の認証のほか、UNWTO事務局長名の証明書の授与、UNWTOが指定するベスト・ツーリズム・ビレッジのロゴマークの使用、UNWTO国際会議への参加などが認められる。

また、選定に至らなかった地域も「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」のアップグレードプログラムとして、選定に不足した課題分野に対するUNWTO等からオンライントレーニングや技術的助言などの支援が無料で受けられる。

「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」認証における評価基準は主に、持続可能な開発目標 (SDGs) の趣旨に沿った以下9つの観点からなり、観光や地域振興に関する専門家から構成される諮問委員会により審査される。

  1. 文化・自然資源
    地域/国/国際レベルで認められている自然・文化資源(有形・無形)があること
  2. 文化資源の振興と保全
    ユニークで独自性のある文化資源の振興と保全に取り組んでいる
  3. 経済分野の持続可能性
    観光による地域経済への好影響を与える取り組みを行い、経済分野における持続可能性に取り組んでいる
  4. 社会分野の持続可能性
    観光分野において、社会的な多様性を促進している
  5. 環境分野の持続可能性
    自然資源を保全し、観光による環境への負荷を最小限に抑えるための政策・施策・取組を実施し、環境分野の持続可能性を追求している
  6. 観光の可能性と発展・価値連鎖の強化
    観光資源および観光の発展に向けた大きな可能性があるほか、観光バリューチェーン(価値連鎖)の強化に取り組んでいる
  7. 観光分野のガバナンス
    観光を地域における戦略的な柱とし、官民連携、他地域との連携等を行っている
  8. アクセス・インフラ
    地域福祉の向上、事業の発展、来訪者の利便性に資する交通手段・インフラを整えている
  9. 公衆衛生、安心・安全
    住民と来訪者を守るための公衆衛生、安心・安全の確保に向けた体制を整えている

上記審査のスケジュールについては、7月31日を観光庁からUNWTO本部への提出期限とし、10月12日~15日のモロッコにおけるUNWTO総会にて結果発表となる。

【参照ページ】UNWTO世界における地域の優良事例を募集(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)
【応募ページ】UNWTOベストツーリズムビレッジ

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松岡 のぞみ

大手住宅情報サイトや求人サイトの制作経験後、ホテルメディアの運営からインタビュー、記事執筆、編集までを行う。趣味はスノーボードと旅行・温泉。暇さえあれば一人愛車で各地に走り、現地の人との交流やグルメを楽しむ。モットーは「旅は心の洗濯」。

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