食を通じてソーシャルファーム(社会的企業)支援や運営を行う株式会社タベキフは6月26日(土)より、食に関する「脱炭素」を1日で学べる日帰りバスツアーイベント「agrilife tourismバスツアー」を開講する。小学1年生(6歳以上)から参加でき、第一回は、特別栽培農産物(農薬不使用、無化学肥料)を生産する群馬県高崎市の農園(Pure Orto、ピュアオルト)を訪問し、食体験はもちろん、じゃがいも収穫のワークショップや自然栽培に関するセミナーがセットになった内容となっている。
タベキフがこのたび開講する自然栽培農業の1日体験バスツアーは、6月26日(土)の開催を皮切りに毎月1回、一般消費者と全国で展開する自然栽培のスペシャリスト・農家を繋ぎ、学ぶ、体験型のイベントだ。対象は東京で働く方々を中心とし、企業の研修としても活用できるパッケージも用意する。バスツアーに参加しながら自然栽培を体験するだけでなく、心身の健康や食の安全に関する知識や「脱炭素」を含む環境保全についても学び、太陽と土に触れることで心も身体も元気になるツアーとして開講される。セミナー講師は農園主の清水 積(しみず つもる)氏。
自然栽培は、農薬や肥料、除草剤を使わず、雑草や虫とも共生できる生態系のバランスを崩さない農法だ。農薬等を使わないことで土壌の浄化や地下水汚染などの社会問題も解決することができ、自然栽培のマメ科や小麦、麦なとどは、それらの根にある根粒菌が土壌改良を促進させ、通常よりも早く土壌を浄化してくれる。また、自然栽培(農薬を使わない)をすることで土壌が二酸化炭素を吸収し、大気汚染を減らす効果が海外で実証されてきた。まさに脱炭素であり、欧米では投資も進む注目の農業だ。
世界中が脱炭素への取り組みが加速している中で、2021年3月に農林水産省もオーガニック農業の農地拡大を発表、全体の農地面積を2050年までに25%にあたる100万ヘクタールまで拡大する戦略を発表した。現在、オーガニック農地は日本の全農地の0.5%、自然栽培に限っては0.05%以下だ。
タベキフ代表の坂入千佳氏は「自然栽培農業は、脱炭素、そしてSDGsを体現しているといっても過言ではありません。いま、障碍者を雇用し自然栽培農業を営む団体が日本中に増えています。その理由は『自然栽培の農業をし、その食事を取り入れることで障碍者の方々が健康で幸せになっていく』という実態があるからです。そんな自然栽培の底力を沢山の方に知ってもらい、体験してほしい。そして、国の政策により、オーガニック農地の輪が日本中に広がってほしい。そういう想いから、このたび自然栽培体験バスツアーを開始することになりました」とコメントしている。
「agrilife tourismバスツアー」は毎月継続する企画で、次回は7月10日に開催される。また、群馬県高崎市にある農福農園、障害福祉サービス事業所菜の花でも自然栽培による田植え体験ツアーを実施する。タベキフは、ひきつづき全国の自然栽培農園と定期的につなぐことで、自然栽培の重要性を周知し、環境保全に関する興味関心を喚起する活動に努める方針だ。
【ツアー申込ページ】【agrilife tourism】”農”を通して”命”を味わう – アルモツアー
【コーポレートサイト】[公式] tabekifu食メディア/食品ロス解消アプリ
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