「さあ、乾杯!」
「今日もたくさん働いたな〜」
「今日もいい1日だった」
「たくさん体を動かした後の酒は旨い!」
そんなたわいも無いけど、1日のホッとするような会話を楽しみたい。このしあわせな一コマを送るために、私たちは日々働き、美味しいご飯を食べ、みんなと会話をし「楽しい」とか「うれしい」とか喜びを分かち合える1日を過ごすのだ。
農業と宿泊を結ぶ新しい拠点「Social Rice Farm 心拍」
舞台は、日本一の酒米産地である兵庫県三木市。現在、⻩金の稲穂に囲まれたコミュニティ型の農業&宿泊拠点をつくるプロジェクト「Social Rice Farm 心拍(しんぱく)」が展開されている。今まで地域外の人が滞在できなかった農家集落にある築100年近い農家を改装して宿泊施設とし、世界に誇れる日本酒文化のルーツ・酒米「山田錦」農業の営みに溶け込む体験ができる「共農共杯」の拠点をつくるというものだ。
このプロジェクトのオーナーも、兵庫県三木市にある小さな山田錦農家の出身。京都で創業したマガザン社の活動で出会った多才なコミュニティの力を活かし、この農と風土を次の世代へバトンパスする挑戦を始めている。
日本酒文化を支える最高峰の酒米「山田錦」
兵庫県三木市は、日本酒の原料として知られる「山田錦」の一大産地。山田錦は、粒が大きく心白(しんぱく)と呼ばれる白い部分が中心に存在する特徴をもつ。この構造が日本酒の醸造に適しており、高品質な日本酒造りには欠かせない。特に兵庫県産の山田錦は国内外で高く評価されており、「酒米の王様」とも呼ばれている。
つくることも、いただくことも分かち合う「共農共杯」
「共農共杯」とは、農業を通じた共同作業(共農)と、その成果であるお米やお酒を共に味わう喜び(共杯)を共有することを意味する。「Social Rice Farm 心拍」では、地域住民や訪問者が一体となり、酒米の栽培から収穫、そしてそのお米で作られる日本酒を楽しむまでの過程を体験できる場を提供する。地域資源を活用した農業体験と宿泊を通じて、人と地域、そして自然をつなぐ場として構想されている。また、この活動を通じて地域資源の価値を再発見し、持続可能な農村コミュニティのモデルケースとなることを目指している。
プロジェクトでは、以下のような取り組みが行われている。
◾️農業体験プログラム
山田錦の栽培や収穫作業を体験できるプログラムを提供。農業の現場に触れることで、食や環境への意識を高める。
◾️宿泊施設
自然素材を活用したエコフレンドリーな宿泊施設を整備予定。地域ならではの景観とともに、持続可能なライフスタイルを実感できる空間となる。
◾️コミュニティ形成
地元住民や訪問者が交流できる場として機能し、新たな地域活性化モデルとなることを目指している。
クラウドファンディングで目標金額1000万達成!
このプロジェクトはクラウドファンディングによって資金調達が行われた。募集期間中、多くの支援者から寄付が集まり、その結果として施設整備やプログラム開発が進められている。クラウドファンディング終了後も、プロジェクトは引き続き進行中であり、新たな参加者やパートナーシップによってさらに発展する可能性がある。
農業体験や地元食材を楽しみながら、地域文化や環境再生について学ぶことができる「Social Rice Farm 心拍」。農家や地域の人々、蔵人、旅行者、酒好きもそうでない人も、日本一の酒米産地へ。
世界中の仲間と共に米をつくり、みんなで乾杯だ!
【参照サイト】日本一の酒米産地に、⻩金の稲穂に囲まれたコミュニティ型の農業&宿泊拠点をつくるプロジェクト「 Social Rice Farm 心拍(しんぱく)」のクラウドファンディングを開始|PRTIMES
【参照サイト】日本一の酒米産地に、黄金の稲穂に囲まれた宿泊拠点をつくる!(岩崎達也 2024/10/01 公開) – クラウドファンディング READYFOR
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