都心の片隅で、小さな森に癒される。日本初のシェアフォレストサービス「Comoris」

立ち並ぶ高層ビル、道路を頻繁に行き交う車たち。街を歩けば目に飛び込んでくる、看板やデジタルサイネージの数々。そんなたくさんの人工物に囲まれた都市部の暮らしの中でも、自然を感じながら過ごしたい。

ACTANT FORESTと、株式会社NEWPARKは、都市に散在する空き地や遊休地を活用してアーバンフォレストを育てる日本初のシェアサービス「Comoris(コモリス)」の社会実装を開始した。

2024年4月初旬〜8月末までの期間、代々木上原を舞台にコンパクトなアーバンフォレストをオープンし、今後の本格的なサービス提供に向けたコンセプトモデルとしてさまざまなアクティビティを提供する。

都心に小さな森をつくるComoris

Comorisは、都市の空き地や遊休地に小さな森をつくり、その場の自然や様々なアクティビティを楽しみながらメンテナンスを継続していく、メンバーシップ制のシェアフォレストサービスだ。

都市生活や消費行動に求められるトレンドが変化する中で、「ご近所で小さな森を育てる」ことを楽しめるよう、自然を身近に感じる新たなライフスタイルを創出する。シェアオフィスならぬ「シェアフォレスト」というこれまでにない自然体験は、遠方のキャンプ場や別荘に出かけずとも、まるでサテライトガーデンのように、気軽に豊かな自然とふれあえる機会が得られる。

Comorisのでは下記のような価値を創造する。

アーバンシェアフォレスト

Comorisの仕組みを活用することで、都市の空き地や遊休地を大きなコストをかけることなく森へと転換し、継続的に運営していくことができる。通常であれば駐車場になってしまうような土地をシェアフォレストにすることで、不動産事業としての経済性を担保しながら、地域の環境的な価値を高め、そのケアを担うコミュニティとともに賑わいを生み出していく。

グリーンリビングラボ

Comorisは、市民や企業、研究機関、行政といった多様なプレイヤーの共創を通じて、実践的にイノベーションを創出するためのデザインアプローチである「グリーンリビングラボ」の機能を兼ね備え、都市における環境課題の解決に向けたビジネスアイデアを検討するメソッドを開発している。また、アーバンフォレストが人や都市、そして環境にとってどのようによい影響を及ぼすのか、土や樹木の状況をセンシングし可視化することでわかりやすく把握できるような「指標化」の検討も行っていく。

代々木上原にComorisコンセプトモデルがオープン

代々木上原を舞台に2024年4月初旬〜8月末までの期間、今後の本格的なサービス提供に向けたコンセプトモデルとなる、アーバンフォレストがオープン。シェアメンバーとともに森をつくり、育てていく。都心にいながらネイチャーポジティブな暮らしを体験できる場となるだろう。

コンセプトモデルの運用と同時に、他の場所での展開可能性も踏まえた多様な設えとコンテンツを公開予定だ。今後はこのコンセプトモデルを起点に、他のエリアでも「Comoris」を展開し、本格的なサービスの提供を目指していく。

都心にいながら自然を身近に感じて触れ合える、ネイチャーポジティブな生活をしてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】Comoris公式サイト
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高橋 真理

秋田県出身。東京、札幌での生活を経て、宮城県でゆったりとした地方暮らしを満喫中。友人とにぎやかに過ごす旅も好きだが、1人で旅先の非日常な空間にゆったりと浸る旅が最近のお気に入り。