極上のパウダースノーを誇るスキーリゾート地として世界的に有名なニセコ。そのせいか、冬のニセコはたくさんの海外スキー客で賑わいを見せる。
一方で「グリーンシーズン」と呼ばれる夏のニセコの魅力は、実はまだまだ知られていない。
「北海道の自然と文化に触れたい」
「美味しいご飯を食べたい」
「登山の後は、温泉でのんびりしたい」
そんな気持ちが芽生えたときは、夏の“ニセコトレイル” へ、いざ。
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北海道後志総合振興では、自分の足で旅することで地域の自然や文化を体感する「ロングトレイル」をニセコ山系に設置している。国定公園の利用促進と適切な管理を図るとともに、夏季の後志観光を推進することを目的に「ニセコ山系ロングトレイル普及促進事業」を企画し、普及促進に取り組んでいるのだ。
この度、その取り組みに対するロゴマークが決まり、2024年の夏の本格開通に向けて準備を進めている。
北海道ニセコ山系「ニセコトレイル」
北海道の後志の中央部を東西に横断する、標高1,000m級の山が連なるニセコ山系。
そこには、山々を繋ぐように40kmほどの登山道があり、岩内町の雷電海岸から、雷電山、岩内岳、目国内岳、白樺山、シャクナゲ岳、チセヌプリ、ニトヌプリ、イワオヌプリ、ニセコアンヌプリを越え、俱知安町のヒラフ坂まで、海から一本の線を描くように歩くことができる。
それが「ニセコトレイル」である。
多様な自然植物に出会う旅に出よう
ニセコトレイルの普及促進を図るため、シンボルとなるロゴマークデザインを募集し、ニセコトレイルロゴマークが決定した。
まもなく開通するニセコトレイルだが、西側の雷電山周辺はしばらく草刈り作業が行われておらず、廃道状態となっていた場所だ。2023年、地元の方やガイドの方、町や道の職員により草刈り作業を行い、ニセコトレイルの整備を行ってきた。
しかし、まだ草刈りしきれていない部分があり、現在2024年の夏の開通を目指して雪解け後の作業を行っている。
ニセコトレイルの道中では、雷電海岸の岩礁地形、神仙沼などの高地湿地帯、イワオヌプリの火山性地形など多様な自然環境を楽しむことができ、また、下山後の温泉や地元での食事も魅力的だ。
北海道らしい雄大な景色、自然が織りなす神秘的な景色、その周辺で営まれている人々の生活や観光産業。この夏は、ニセコトレイルをさまざまな視点から楽しんでみてはいかがだろうか。
【問合せ先】北海道後志総合振興局環境生活課自然環境係
高橋 真理
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