最上町を好きになるきっかけになる場所を。元最上町地域おこし協力隊員、山崎さんが複合施設「une」をオープン

2021年7月末まで山形県最上町の地域おこし協力隊として活動していた山崎香菜子さんが、赤倉温泉近くに、コワーキングスペースや飲食店など地域の魅力を詰め込んだ場所「une(ウネ)」を2022年4月にオープン予定だ。「新たな暮らしのうねりを生み出し、最上町を知り、好きになるきっかけになる場所にしたい」と山崎さんは語る。

山崎さんは宮城県白石市出身、多摩美術大を卒業。都内で会社員としてタウン誌の編集業務に携わり2012年、山形へと移り住んだ後、最上町に嫁いだ。当時から起業の夢を持ち、その足がかりとして協力隊員に就任。自身の結婚式として嫁入り行事「むかさり行列(※1)」の復活に取り組んだ。

拠点として町の集会施設「お湯トピアもがみ」を借り受け、仏語の「1」などをかけて「une(ウネ)」と名付けた。清流小国川沿いにある赤倉温泉は、源泉かけ流しの贅沢なお湯を楽しめる温泉地。開湯からは1000年以上の歴史があり、松尾芭蕉も奥の細道に記している。そんな歴史深い赤倉温泉を含め、最上町を好きになるきっかけになる場所として、2022年4月のオープンに向け準備を進めている。
【引用元記事】山形新聞「最上町を知り、好きになって 元協力隊員・山崎さんが起業、複合施設運営へ」

本当の豊かさを考えるきっかけの場所 une

地域の資源を活用し、街の方、旅行客の方に楽しんでもらえる空間を提供するune。建物はもともと公民館として使用されていたものだ。しかし、2020年に公民館が移転したことにより休眠施設となってしまった。最上町の材木がふんだんに使用されており、趣のある素敵な建物。その建物を引き継ぎ、より魅力的な場所として利用をしていく。そんなuneのプレオープン中の取り組みを一部ご紹介する。

ワークショップ


これまで木育ワークショップや亀岡珈琲との共同ワークショップなどをuneで開催。地元の方に多く参加してもらい、交流の拠点として認知され始めている。

コワーキングスペース


uneをコワーキングスペースとして開放。2022年2月には「uneワーケーション体験」を実施。赤倉温泉のワーケーションプラン利用者に向けてコワーキングスペースを無料開放した。uneには子供が遊べるホールも併設されているため、ファミリーで訪れてもワーケーションが楽しめる。温泉地で快適にワーケーション体験ができる場所として、今後も赤倉温泉のワーケーションプランとマッチした企画に期待だ。

カフェ


コワーキングスペース開放時には同時にカフェとしてスイーツやドリンクの提供を行った。最上町の菓子店のケーキを提供することで、地域の味を旅行客の方に気軽に味わってもらうきっかけになる。

uneを作る人募集中

uneではイベントを企画したり、くつろいだり、意見言ったり、手伝ったり、温かい目で見守ったりしてくださるメンバーを募集中。年会費1万円でコワーキングスペース利用料割引(半額)の特典がついている。最上町を好きになるきっかけづくりに一役買ってみてはいかがだろうか。
https://une.life/requirement

きっかけはuneから

街を好きになる瞬間はさまざまだが、何かアクションがなければその瞬間は訪れない。きっかけを提供するuneは最上町に関わるたくさんの人に愛される場所になっていくだろう。今後の取り組みに注目だ。

(※1)むさかりとは、山形県で結婚式をはじめ、結婚にまつわることに使用される言葉。最上町ではタンスを担ぐ人を先頭に仲人、花嫁、両親、親戚らが行列をつくり、花嫁を実家から嫁ぎ先の新郎宅まで送り届ける風習。

【参照サイト】une公式ホームページ
【参照サイト】une公式Facebook