旅とカルチャーは切っても切り離せない。衣食住をはじめとするその土地だけのリアルな文化を、異国情緒として自己の文化と比較しながら一つ一つ味わうことが旅の醍醐味でもある。
イギリス発の「TRIPPIN」は、世界中の文化とクリエイティビティをつなぐユニークな旅行プラットフォームだ。
TRIPPINでは世界の110以上の地域の、音楽、アート、ファッション、カルチャー分野の専門家たちがそれぞれの視点から、その土地の魅力やおすすめの食・カルチャースポットを紹介している。
例えば、画家・クリエイターによるアートシーンガイド、ミュージシャンによるクラブやレコードショップガイド、地元シェフやカフェオーナーおすすめのおすすめレストランやカフェなど。ラッパー、写真家が紹介するクィアフレンドリースポットやナイトシーンガイドなどもある。
世界のクリエイティブシーンやアンダーグラウンドシーンが、その道に精通した専門家の目線で語られており、他では知ることのできないディープなスポットに出合える。
TRIPPINの始まりは友人同士が体験ベースのリアルな旅情報を自由に交換するために作ったFacebookグループだったといい、友人同士の会話でしか語られないような生きた情報が魅力だ。
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またTRIPPINが世界の文化と同じくらい大切にしているのが、“意識的に、持続可能に旅をすること”。彼らのインスタグラムのプロフィール欄にも「The platform for today’s conscious traveller. Your passport to see the world differently.(コンシャストラベラーのためのプラットフォーム。世界をいつもと違った目線から見るためのあなたのパスポート)」と記載されている。
コンシャストラベルとは、一人一人が自分が旅する際に社会や環境などに与える影響を自覚したうえで、意識的にあらゆる側面からサステナビリティを考慮して選択をする旅の形を指す。TRIPPINでは、旅が環境・経済・社会の3つの面から持続可能であるよう、現地ガイドやコミュニティと協力し、サステナブル・エシカルな旅のあり方を発信している。
サイトには「concious travel(コンシャストラベル)」に関する記事が複数あり、「サステナブルなパッキングの仕方」「スロートラベル:あなたの旅を意味のあるものにするには?」「気候危機の現代において、旅中に地球環境を助ける行動3つ」「なぜインターセクショナリティがサステナブルな旅において重要なのか」などが並ぶ。
コロナ渦において、各地でアジア系に対する差別や暴力が深刻化していた際も、#stopasianracism #stopasianhateといったハッシュタグとともに各都市でアジア系レストランやマーケットなどをまとめた記事を出すなどしてサポートを呼びかけた。
文化の見え方が人の視点によって異なるように、さまざまなアイデンティティ、社会・経済的地位、セクシュアリティ、民族的背景を持つ人々が、それぞれのかたちで持続可能に旅を楽しめるように。また、地域文化や伝統を尊重し、人々の異文化理解を深めていくことも重視しながらTRIPPINは活動を続けている。
世界を一人一人の力でより良い方向に向かわせるために発信しつつ、多様化した社会でよりユニークな体験をしたいというコンシャストラベラーのニーズにも応えるTRIPPIN。リアルな生きた旅情報に出会うなら、旅や自分の行動で世界を変えたいなら、ぜひ目を通してみてほしい。
TRIPPIN
https://trippin.world
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Arisa Kawano

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