里山にひっそりと佇む小さなお宿10選 – おすすめのオーベルジュ、古民家等

ジジジジジジーー。夏になると聞こえる蝉の声。目の前には一面の山々。
都会では決して味わうことのできない、のどかな風景がどこまでも広がる。

何もせずただぼーっと。私がいま欲していたのは、この時間だったんだな。

里山には不思議とただそこに滞在するだけで気持ちがリセットされ、元気をくれる、そんな魔法のようなチカラがある気がする。

今回は、里山にひっそりと佇む小さなお宿を10軒紹介する。
料理が自慢のオーベルジュや古民家一棟貸しなどどれも魅力的な宿ばかりだ。

目次

そもそも、里山とは?

里山と聞くと、どこまでも続く田園風景の中にひっそりと集落があり、目の前には小川が流れる。そんな情景を思い浮かべる人も多いのでは?

里山は、手付かずの自然が残る「奥山」と都市との間に存在する環境や地域を指す。

環境省では里山を「里地里山」と呼び、以下のように定義している。

里地里山とは、原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域です。農林業などに伴うさまざまな人間の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきました。
(引用元)環境省 自然環境局 里地里山の保全・活用

里山には、人間と自然の共存の長い歴史がある。人が里山に暮らし適度に自然に関わることで、そこに生息する多様な生き物や自然が守られてきた。

里人たちは里山から薪・炭などのエネルギーや、家屋などに使う建材の材料、木の実やキノコなどの食料を手に入れると同時に、多様な生き物との共生を続けてきた。

だからこそ、豊かな生態系を保持し、生物多様性を保全する“場”としてそこで暮らす「里人の存在」はとても重要なのだ。

衰退する里山の美しい風景

環境省のデータによると、里山は日本の国土の約4割(*1)を占めているというが、近年の人口減少や少子高齢化にともない、里人が減少する地域が増えたことで、里山の生態系には変化が起きている(*2)。

人が手を入れることを止めた里山には、放棄された農地や山地が増え、田畑はもちろん小川も野原もため池もどんどん荒れていく。

里山は、人が関わることで作り上げられた自然のため、人の手が入らなくなると生き物の生態系は崩れてしまうのだ。

おいしくて幸せ。料理が自慢の里山オーベルジュ

海のもの、山のもの。里山料理の多くは山のものが使われ、体にやさしい素材がいっぱい。ウドやワラビなどの山菜や、鹿や鴨肉など普段なかなか食べられないジビエ料理もいただける。料理がおいしいと評判の里山オーベルジュを4軒紹介する。

1. 里山のオーベルジュ 薪の音(富山県南砺市)

引用元:里山のオーベルジュ薪の音 公式HP

里山の集落の中、静かに佇むオーベルジュ「薪の音」。1日3組限定、富山県は南砺市(なんとし)にある宿だ。自家菜園の畑では野菜達と触れ合うことができる。すぐ近くには、世界遺産の五箇山、白川郷合掌集落もあり観光拠点にもぴったり。

ディナーは、地の食材を活かした箸で食べる里山フレンチ。日本海に面している富山ということで、海のものと山のものがバランスよく使われている。サンマのミルフィーユ、新蕎麦のガレット、栗ご飯などなど。アミューズにはじまり、前菜、魚料理、お肉料理、最後のデザートまでたっぷりコースで味わえる。

客室は全部で3部屋あり、どれもベッドを配した造り。窓からは畑や田んぼなどを眺めることができ、たっぷりと自然を満喫できる。3部屋中1つの特別室にはジャグジー風呂を備え、美しい里山の風景を眺めながらのバスタイムが叶う。

住所 富山県南砺市野口140番地
電話番号 0763-62-3255(受付時間:10〜18時)
公式HP https://makinooto.co.jp/
宿泊料金 1泊2食27,000円〜(大人1名あたり)

2. Auberge “eaufeu”(石川県小松市)

引用元:Auberge “eaufeu” 公式HP

日本遺産に認定された石川県は観音下(かながそ)。過疎化により廃校がオーベルジュへと生まれ変わったのがAuberge “eaufeu”(オーベルジュ オーフ)だ。観音下は、豊かな自然と土着文化が色濃く横たわる町で、澄み切った名水のある地。この自然が育んだ水で作る料理は、人々の舌を魅了する。eaufeuのシェフ糸井章太は、日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」で、史上最年少の当時26歳でグランプリを受賞した気鋭の料理人。そんなシェフ率いるeaufeuでは、小松・北陸産の旬の食材をメインに、見たこともないような彩りを魅せてお皿に盛り付けられる。ふぐの茶わん蒸しや熊肉のしゃぶしゃぶなど、贅沢な素材とシェフのセンス溢れる料理をコースでぜひ。

客室は、のどかな里山の風景とともに過ごしてきた小学校の校舎をリノベーション。建物のシルエットや素材はそのままに、どこかノスタルジックな面影が残る。客室はスイートやデラックスツインなど、全部で12部屋。校庭と観音下石切り場の絶景ビューや、元図書館をコンバージョンしたガラス張りのバスタブ、元音楽室をコンバージョンしたお部屋、教室の黒板を白板にした客室のデザインなど、唯一無二の空間に泊まれる。客室内や館内の至るところに飾られたアート作品にも注目だ。

住所 石川県小松市観音下町口48
電話番号 0761-41-7080
公式HP https://eaufeu.jp/
宿泊料金 1泊2食37,500円〜(大人1名あたり)

3. 古民家オーベルジュ 季舟庵 (千葉県いすみ市)

引用元:季舟庵 公式HP

江戸時代から続く歴史ある築200年の古民家を改装した「季舟庵」。のどかな田園風景が残る房総半島南部に位置する千葉県いすみ市釈迦谷(しゃかやつ)の一角に建つ、1日1グループ限定の貸切オーベルジュ。庭も合わせると約1500平米の敷地を誇る平屋造りで、全3部屋、最大10名宿泊可能だ。

季舟庵は宿泊棟の隣に別棟があり、そこで食事をいただける。オーベルジュとして地元の農家や酪農家、漁師、猟師から新鮮な食材を仕入れ、ミシュラン2つ星のお店で副料理長を務めたシェフが、フランス料理の手法でここでしか味わえない「郷土ガストロノミー」を作り上げる。料理に合わせてお酒のペアリングも。経験豊富なソムリエが産地を巡りセレクトした、いすみの地酒や自然に寄り添う農法で生産されたナチュラルなワインなどがそろう。使用する食材やお酒は「この土地のものをこの地で味わえるように」という想いから、料理の約7割を地元食材で提供。直接生産者に会い、目と舌で確かめた上で直接買い付けを行なっている。

敷地内の高台にはテントサウナを設置でき、観光で疲れた身体を貸切サウナと里山での外気浴で癒す、そんなととのう体験も味わえる。食事の後は、星空観察をしたり焚き火を囲んで地酒を楽しんだり、貸切ならではのゆったりとした時間を過ごして。

住所 千葉県いすみ市釈迦谷866
電話番号 なし
公式HP https://kishuann.com/
宿泊料金 1泊2食37,400円〜(大人1名あたり)

 

4. 料理旅館 奥飛騨山草庵 饗家(岐阜県高山市)

引用元:奥飛騨山草庵 饗家 公式HP

自然豊かな奥飛騨温泉郷にひっそりと佇む、1日5組限定の小さな料理旅館「奥飛騨山草庵 饗家(きょうや)」。客室を中心とした母屋と、食事処と貸切温泉を中心とした山草庵の2棟があり、それぞれ古家を改造した造りとなっている。

料理旅館ということで、地の素朴な食材を自由な発想でアレンジした饗家懐石を味わえる。厳選された飛騨牛をメインに、春は山菜、夏はイワナや鮎、秋は茸、冬には根野菜などを使用し「岩魚の湯葉クリームなます」「夏鴨と焼き茄子のおじゃがスープ仕立て」「温泉うなぎと地なす」「飛騨ジビエの笹焼おこわ」といった創作メニューが並ぶ。囲炉裏の炭火でじっくり焼きあげる川魚も必見だ。館主である料理長は、飛騨の高冷地に産する新鮮な食材そのものの味と郷土の特色を大切にし、現代にあった調理理論で料理を提供。伝統や理を踏まえたうえで敢えてのくずし料理なのがポイントだ。

館内には、1日5組に対して4カ所の貸切風呂がある。それぞれ、内風呂と露天風呂を備えたゆったりとした造り。合計8つの浴槽は全て趣が異なり、どれも無料で利用できる。湯は、新平湯温泉。奥飛騨名水「たるま水」とたるま姫伝説が残る「縁結びの地」として知られている。

住所 岐阜県高山市奧飛騨温泉郷一重ヶ根212-84
電話番号 0578-89-2517
公式HP http://www.okuhida-kyouya.com/
各種予約サイト

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じゃらん楽天トラベル
宿泊料金 1泊2食23,100円〜(大人1名あたり)

何だかほっこり。手作りのぬくもり溢れる宿

手作りでリノベーション。オーナーの手でつくられた思い入れのある宿で、里山の暮らしに寄り添う旅を。滞在するだけで温かみを感じられる宿を2軒紹介する。

5. 旅と裸足 Tabi to Hadashi(山梨県北杜市)

引用元:旅と裸足 公式HP

かつて寺子屋だった古民家を再構築して造られた、1日1組一棟貸しの宿。土間、キッチン、囲炉裏、五右衛門風呂、リビングルーム、寝室、バスルームからなる1階と、吹き抜けのロフト。どこか懐かしくもあたらしいを編んだ田舎の暮らしを感じる一軒家だ。リビングには骨董家具やアンティークソファが。寝室は、南からの光が入り清々しい目覚めを約束してくれる造り。寝具は多くの名旅館に愛される天然素材の石田屋のもの。オーガニックコットンのシーツは、お茶と煤の草木染めを施したオーダーメイド品。そして、墨をイメージしたバスルームにも注目。タオル類は、前田源商店と今治タオルがコラボしたオーガニックタオル「癒やし」を採用している。ひとつ一つ丁寧にこだわった備品が用意されている。

食事は「Terroir愛と胃袋」で宿泊ゲストだけのレストランディナーを貸し切りで楽しむか、充実したキッチンでの自炊も可能。レストランでは、八ヶ岳育ちのジビエや川魚、オーガニック野菜などを炭火でじっくり焼いて楽しむ囲炉裏ディナーが待っている。朝食は、新鮮な生たまごや白米に味噌汁などの朝食セットが用意されるので、広い土間キッチンでお料理を楽しんで。八ヶ岳の田舎らしい暮らしに溶け込む滞在を、ぜひ家族や友人、大切な人と。

住所 山梨県北杜市高根町長澤504
電話番号 なし
公式HP https://tabitohadashi.com/
宿泊料金 1泊2食68,970円〜(大人1名あたり)

 

6. 小泊Fuji(長野県諏訪郡)

引用元:小泊Fuji 公式HP

南アルプスと八ヶ岳、富士山が望める小さな高台にぽつんと佇む1日1組限定の小さな宿。小泊Fujiという宿名は、広がる田園の風景を海に見立て、船のように長く伸びる建物=港に泊まるという意味から。宿は甲斐駒ヶ岳を代表とする南アルプスが一望できるロケーションで、豊富な水と穏やかな気候で諏訪大社の大切な神田(しんでん)として人々に守られ続けてきた里山だ。

建物は、「自然との調和」をテーマとする世界的建築家、藤森照信氏が設計を手がけた。銅板の屋根の上に桜の木を植え、外壁を焼杉の板で覆う特徴的な建物となっている。63平米の室内には、開放的なデッキがあるリビングルームと静かに休めるベッドルームがある。定員は5名まで。夏はデッキでのんびり、冬は暖炉の炎をゆっくり眺めたりとくつろぎの時間を過ごせる。

小泊Fujiではお好みのスタイルで泊まっていただけるよう、いくつかの夕食の提案をしている。施設内でゆっくり過ごしたい場合は、地元の旬のお野菜をたっぷり使ったしゃぶしゃぶのセットなどの用意がある。ミニキッチンを利用して、みんなで調理を楽しむことも可能だ。近隣には様々なレストランもあり、地域の食を味わうのもおすすめ。

四季折々に美しい人と自然が織りなす里山の風景に、ゆっくりと心を満たす。そんな時間を過ごしてみては?

住所 長野県諏訪郡富士見町境(プライベート施設につき住所は非公開)
電話番号 なし
公式HP https://kodomari-fuji.jp/
宿泊料金 1泊2食110,000円~(5名以上/1室あたり)

自然に身をゆだね、古民家で住まう体験を

都会の喧騒から抜け出して、古民家に滞在。木の温もりにほっこり、里山に溶け込み、自然が織りなす体験を存分に味わおう。おすすめの古民家宿を3軒紹介する。

7. Satoyama villa DEN(長野県松本市)

引用元:Satoyama villa DEN

信州の里山の暮らしを感じることができる、1日1組一棟貸し古民家宿。母屋を中心に、長屋門や蔵、蚕小屋までもがそろう古民家をリノベーション。築100年以上の母屋は、歴史の重みを感じる太い梁と柱の木組みなど古き良きを残しつつ、快適な滞在が叶うようデザインされている。総床面積は244平米、最大16人での利用が可能だ。1階には共有スペース、二間続きの和室と個室が2室、2階にも個室が1室ある。お風呂は2つ。母屋にある機能性が高いスタイリッシュな洋風バスルームのほか、築190年の土蔵にはヒノキ風呂が配されている。ほかにもシャワーブースがあり、大人数で泊まっても快適に過ごせる。

里山の暮らしに寄り添えるよう、 Satoyama villa DENでは敷地内の水田や畑で、信州の昔ながらの農業体験をご用意。併設した農園でハーブや野菜を収穫し、キッチンで料理なんてことも叶う。夜は、家族や仲間と星空の下でバーベキューを。屋根付きBBQ場では、収穫した野菜や近所には生産者直売所で購入した食材をコンロで焼いて地の味というものを体感。キッチンには調理器具や食器類など、十分な設備が整っているので安心だ。ほかにも、和食統括料理長がセレクトした鍋の食材でセルフ調理をするスタイルや、シェフを招いてケータリングも可能。プロの料理人が目の前で調理する優雅なひとときをぜひ。

翌朝は、田んぼにポツンと置かれたデッキでぼんやりアルプスや松本平を一望。足元には名も知らない小さな花、風に揺れる稲穂…穏やかな里山の風景に癒されて。

住所 長野県松本市中山5471
電話番号 0263-88-3266
公式HP https://www.satoyamavilladen.com/
各種予約サイト

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宿泊料金 1泊素泊まり53,362円〜(大人1名あたり)

 

8. 里山十帖 THE HOUSE SEN(新潟県十日町市)

引用元:里山十帖 THE HOUSE SEN

河岸段丘に建つ、築100年を超す古民家。この宿の自慢は、何といっても河岸段丘の森、樹齢500年以上の大カエデを望む場所に造られた絶景サウナ。宿泊者だけが楽しめるプライベート感満載のアウトドアサウナだ。温度設定は100度と高めで、セルフロウリュも楽しめる。また、建物内にもうひとつ、セルフロウリュ可能なヒノキのサウナがある。岩をくり抜いて作った野趣あふれる水風呂も備えており、16度前後の地下水かけ流しでクールダウンできる。

滞在する部屋は、上下階あわせて167平米の大空間。合計7名まで宿泊可能だ。徹底した断熱で冬も快適。1階と2階を繋げる吹き抜けと大きな窓で、古民家とは思えない明るい空間が広がる。野鳥が集まる広大なプライベートガーデンにはアウトドアサウナとBBQデッキを備え、季節によっては敷地内でミョウガや栗を収穫できる。夏は広い庭でバーベキューも!冬は、里山十帖特製レシピによる鍋プランをぜひ。十日町の日本料理店『ゆげ』のシェフが出張して特別コースを提供するケータリングサービスも利用できる。

また、SENにはIHクッキングヒーターを備えたオープンキッチンがあり、冷蔵庫や電子レンジ、器と基本的な調理器具もあるため、自分たちで料理することも可能だ。

住所 新潟県十日町市伊勢平治13−1
電話番号 0570-001-810
公式HP https://satoyama-jujo.com/thehouse/sen/
宿泊料金 1泊2食28,432円~(大人1名あたり)

 

9. 里山まるごとホテル 中右衛門(石川県輪島市)

引用元:里山まるごとホテル

築150年の古民家をリノベーションした、1日1組限定の一棟貸しの宿「里山まるごとホテル 中右衛門(なかよも)」。周辺はのどかな田園風景が広がり、村人が住む古民家が立ち並ぶ。昔ながらの釜戸でご飯を炊いたり、縁側でゴロンとお昼寝をしたり、囲炉裏を囲んでみんなで談話したり。世界農業遺産に日本で初めて認定された能登半島にて、里山の暮らしをまるごと堪能できる場所だ。宿泊は最大7名まで。

こちらの宿では、「日々の喧騒から離れたゆったりとした里山時間を過ごして欲しい」という想いから、お散歩ツアーをはじめとした暮らしの体験を提供している。山菜摘み、野菜の収穫体験、お味噌づくりなど四季折々の暮らしの楽しみ方をご案内。里山の季節の草花を漉きこむオリジナル和紙づくりや、古民家のお庭で昔ながらの杵と臼でつく餅つき体験、茅刈り体験などのオプションもある。

食事は、四季折々の里山の恵みを使った里山料理を。ばぁばの手料理を思う存分味わえる1組限定の里山ディナーや、お部屋でくつろぎながら楽しめるケータリングプラン、お庭で里山の空気を吸いながらのBBQなど、さまざまなプランを用意している。この土地で購入できる食材を用いてゲストが自身で料理することも可能だ。どこか懐かしくて心地いい、ここだけでしか味わえないほっこりとした里山時間を楽しんで。

住所 石川県輪島市三井町新保ハ28
電話番号 0768-26-1181
公式HP https://www.satoyamamarugoto.com/
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宿泊料金 1泊2食18,000円~(5名以上/大人1名あたり)

 

マインドフルネスな滞在が叶う宿

坐禅や瞑想で心をととのえる。都会の喧騒から抜け出し、非日常な空間に身を委ね自分自身を見つめなおす。すると見えてくる、光や希望、新たな自分。そんなマインドフルネスな滞在が叶う宿を紹介する。

10. 松永六感 藤屋(福井県小浜市)

引用元:松永六感 藤屋

福井県小浜市松永は、いにしえの武将が平和を祈って「明通寺」を建立した地。他にも法雲寺、日枝神社、桜神社白鬚神社古墳、日吉神社など、豊かな文化遺産が残っている。そんな松永の山あいにある小さな宿が「松永六感 藤屋」。玄関を入ると薪ストーブと囲炉裏があたたかく出迎えてくれる。

宿では忙しい日常から離れ、松永の自然・食・人・文化を通じて五感を整え、自分と向き合うマインドフルネスな体験ができる。美しい自然と静寂に包み込まれる「明通寺拝観」や早朝の静寂に包まれる国宝・明通寺の本堂で行う「瞑想体験」、創業300年のお酢醸造所 「とば屋酢」見学など。松永六感 藤屋の専用農園では、年間200種類を超える季節折々のハーブや野菜が育ち、ゲスト自ら食事で使う野菜を収穫することも可能だ。

客室は、大きさやしつらえの異なる全5つ。四季折々に咲く花の名前が付けられ、部屋から庭や滝を眺めれば、松永の季節を感じることができる。耳を澄ませば滝の流れる音がかすかに聞こえ、日々の疲れを癒してくれるだろう。料理はお肉をはじめとした動物性タンパク質は使わない、野菜中心のいわゆる「精進料理」。松永六感では、地元でその日採れた野菜をふんだんに使い、精進料理のイメージを覆す、華やかで美味しい料理の数々をコースで提供してくれる。美しい自然の中で土を踏み、自然の恵みを感じる精進料理をいただき、静かな夜に本を読み、早朝のまだ誰もいない本堂で瞑想をする。そんな「五感の先をひらく」マインドフルネス体験をぜひ。

住所 福井県小浜市門前 9-4 松永六感 藤屋
電話番号 0770-57-1528
公式HP https://www.matsunagarokkan.com/
各種予約サイト

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楽天トラベル
宿泊料金 1泊2食21,000円〜(大人1名あたり)

 

今こそ、里山の大切さを見つめ直したい

人と自然が共生する里山は、長年にわたり人々の暮らしを支え続けてきた。

どこまでも続く田園風景を求めて、おいしい里山料理を求めて。
里山の暮らしに溶け込む滞在をした後は、ふと「生きるとは?」そんな問いが出てくるかもしれない。

人間が自然の一部として自然と共に生きる意味。
里山にある自然資源を利用しながら暮らす知恵。

多くの学びがある里山へぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

※1 環境省 自然環境 生物多様性 日本の里地里山の調査・分析について(中間報告)
※2 国立環境研究所 人口減少時代の里山の管理のあり方とは

【参照サイト】環境省 自然環境局 里地里山の保全・活用
【参照サイト】里山とは – よこはま里山研究所
【関連ページ】静かな里山の一棟貸し宿「小泊Fuji」で “いのちの中で呼吸する” 体験を
【関連ページ】現地の暮らしに溶け込む旅。ローカルフレンドとおとなの里山アソビを体験!

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。