仕事の息抜きは海遊び。神奈川県茅ヶ崎市で「ご近所散歩ワーケーション」のススメ

近頃はメディアを始めとして、いろんな所で「ワーケーション」という言葉をよく耳にするようになりました。でも興味はあるけどまだ実際に体験できていない、という方もまだまだ多いのではないでしょうか。

一般的に「ワーケーション」というと、普段は行けないような観光地に遠出して、非日常感を味わいながらリフレッシュしつつ仕事もこなす、というような先入観を抱く方もいるかもしれません。ただいざ実際に自分がワーケーションに行くとなると、週末に1日有休をつけてのショートステイだったり、交通費が持ち出しだったり。そうなるとなかなか思い切った遠出ができず、またステイ先ではあまり移動時間がとれないのが現実。

そこでこの記事では、本格的なリゾート地ではなく、現地についてからも徒歩や自転車で移動しながら「ご近所散歩気分で」楽しむワーケーションに合った場所、神奈川県茅ヶ崎市を紹介したいと思います。

茅ヶ崎のエリア紹介

神奈川県南部の相模湾沿いにある海沿いの町、茅ヶ崎市。古くから東海道の茶屋町として栄えた歴史があり、外国人や著名人の別荘地、保養地として親しまれてきた場所です。なんといっても駅から徒歩で行ける海水浴場「サザンビーチ」を始め、駅北側の山々もあり自然が豊か。約6キロメートル四方のコンパクトな町なので、自転車さえあれば市内を回れてしまう位の大きさです。そして病院や公園も多く、子育てがしやすい町として知られています。

またもう一つの茅ヶ崎の特徴として、音楽の町という側面もあります。加山雄三、サザンオールスターズ、Suchmos（サチモス）などの著名ミュージシャンの出身地であり、市内にはライブができるバーや、音楽にこだわったカフェなどもちらほら。

そんないろんな顔を持つ茅ヶ崎ですが、このコロナ禍以降の移住ブームや生活様式の変化もあってか、今年令和4年には全国市町村で東京23区からの子育て世代転入増加率が全国1位になったというニュースが流れていました。そして都内からのアクセスに関してもかなり便利。東京駅からも新宿駅からも電車で乗り換えなしの約1時間で着いてしまいます。今回はそんな茅ヶ崎での、駅から徒歩や自転車で回れるご近所散歩感覚のスポットを中心に紹介したいと思います。

おすすめのコワーキングスペース

まずワーケーションになくてはならないワークスペースですが、茅ヶ崎には駅を中心に、個性豊かなコワーキングスペースが点在しています。駅から徒歩1分以内の好立地の場所やカフェ併設のコワーキングがあったり、茅ヶ崎らしい海沿いのワークスペースも。ドロップイン可能な場所も多く、それぞれのスポットが互いに徒歩圏内にあります。徒歩や自転車を活用して”ご近所散歩”感覚でコワーキングスペースやその他の場所をホッピングしながら、ご自分に合ったワークスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

チガラボ

引用元：チガラボ公式サイト

茅ヶ崎のコワーキングスペースの先駆けであり、この場所を起点とした多様な地域コミュニティが存在するのが特徴。移住予定者にも優しい、地域への入り口となるたくさんのイベントが開催されています。ドロップインもOK。

Cの辺り Coworking&Library

引用元：Cの辺り公式サイト

「自由と多様性にあふれる人のつながりから豊かな関係資本を育む」ことをコンセプトとし、関わる人々が幸せな働き方・あり方を探求できる、さまざまなイベントも開催されています。ドロップインの仕組みはありませんが、その代わり5回綴りの利用チケットが用意されています。

.comma（コンマ）

サザンビーチの浜辺から徒歩1分のコワーキングスペース。名前の由来は「文章と文章の区切りのように、日々の小休止の場所として使ってもらいたい」というオーナーの思いからつけられました。1Fにはカフェ&バーがあり、新しい文化や社会を作ろうとする、強い思いを持った生産者の方から直接仕入れた商品を中心に提供しています。

CoPLACE CHIGASAKI（コプレイス 茅ヶ崎）

引用元：CoPLACE Chigasaki Facebookページ

茅ヶ崎駅徒歩1分という好立地のワークスペースです。茅ヶ崎でコーヒーロースターを経営するオーナーだからこその、こだわりのスペシャリティコーヒーやブレンドコーヒーが飲めるところが特徴。コーヒー好きの方には、同じオーナーが茅ヶ崎で運営する「クルーズタウンコーヒーロースターズ」と合わせて訪れることをおすすめします。ドロップインもOK。

Takasuna Base（タカスナベース）

引用元：TakasunaBASE公式サイト

サーファーで海好きのオーナーが運営する、洗練されたコワーキングスペース。1Fにはカフェがあり、またサーフボードを置くことができるボードラックや温水シャワーが完備しているのも海近のコワーキングスペースならではの特徴。仕事前にサーフィンでひと汗かいてシャワーも浴びてから、その後タカスナベースでゆったりとワーケーションするのもいいかもしれません。ドロップインもOKなので、気軽に利用できる場所です。

おすすめのアクティビティ

仕事の合間や仕事後のリフレッシュタイムには、海沿いの茅ヶ崎ならではのマリンスポーツはいかがでしょうか。
駅南口から徒歩15分でビーチに到着でき、砂浜近くにはボディボードスクールやSUPを楽しめるサーフショップが点在しています。

サーフィン

日本に最初に持ち込まれた最も古い木製サーフボードとされるものが茅ヶ崎に現存するくらい、伝統と歴史がある茅ヶ崎のサーフシーン。特に駅の南側にはたくさんのサーフショップが点在していて、初心者向け、キッズ向けなど、多様なカリキュラムのサーフィンスクールが開催されています。仕事前や仕事後に波の力を感じながら、疲れた体をリフレッシュしてみるのはどうでしょうか。

ボディボード

引用元：Higaeri

SUP（スタンド アップ パドル サーフィン）

SUPサーフィン（パドルサーフィン）の正式名称は、Stand Up Paddle Surfing（スタンド アップ パドル サーフィン）。サーフボードより一回り大きいSUP（サップ）ボードの上に立ち、パドルで漕ぎながら波に乗る新感覚のウォータースポーツです。これからサーフィンを始めたいウォータースポーツ初心者や、体力に不安がある方でも波乗りを楽しめるアクティビティ。

ヨガ

茅ヶ崎ではマリンスポーツと合わせてヨガを楽しむ人が多く、そのせいかヨガスクールも多く開催されています。中には早朝や太陽が沈む時間帯に海辺でヨガを楽しむビーチヨガなどが行われていることも。デスクワークで凝り固まった体をヨガで定期的にリリースすると仕事効率アップにつながるかも？

テントサウナ

実は茅ヶ崎でサウナを楽しめるのは室内だけではありません。茅ヶ崎の海辺を活用してサウナを楽しむ人たちもいます。基本は会員制の仕組みとなっていますが、イベントなどでは一般参加も可能。開催日程や参加方法などの詳細は、以下のサイトからお問い合わせください。
茅ヶ崎C-サウナ

茅ヶ崎で訪れたい地元グルメ情報

茅ヶ崎を訪れたらぜひ立ち寄りたいカフェやレストランをご紹介。ご当地アイスクリームや海近のカフェなど、海沿いの町らしいグルメが楽しめます。

MOKICHI FOODS GARDEN（モキチフーズガーデン）

明治５年の創業以来、ひたむきに日本酒を造り続けて150年の茅ヶ崎唯一の酒蔵「熊澤酒造」が運営するレストラン。石釜焼きのナポリピッツァをはじめ、湘南ビールに合う幅広い料理を気軽に楽しめます。また併設するBaker’s Cafeでは、MOKICHI Baker & Sweetsの焼きたてのパンやケーキでのカフェタイムも楽しめます。

引用元：モキチフーズガーデン

<公式ホームページ>モキチフーズガーデン

BY THE WAY（バイ ザ ウェイ）

アメリカンスタイルのハンドメイドバーガーが食べたくなったら、ぜひこちらを訪れてみてください。こだわりの特注バンズに、部位を指定して挽いてもらう牛100%の牛肉を使った、焼きたてのハンバーガーが味わえます。

筆者撮影

<公式Facebookページ>by the way

el MamBo（エルマンボ）

仕事が終わった後の一杯なら、気軽に立ち寄れるスペインバルはいかがでしょうか。「エルマンボ」は、気軽な立ち飲みから仲間とのんびりまで、いろんなスタイルで飲める、茅ヶ崎で愛され続けている老舗バルです。毎年のように本場スペインにまで足を運び、本場の味を探求するオーナーシェフが、地元で採れた食材や全国で探してきた食材を使って腕をふるう本格的なスペイン料理が楽しめます。

引用元：ヒトサラ

<食べログ>El ManBo

Plenty’s（プレンティーズ）

雄三通りと鉄砲道の交差点に本店がある地元で人気のご当地アイスクリーム店。茅ヶ崎市のふるさと納税の返礼品としても人気です。アイスクリームの他にもクレープやワッフルなど、甘いもの好きにはたまらないお店。

引用元：プレンティーズ公式サイト

<公式ホームページ>Plenty’s

Cruisetown Coffee Roastars（クルーズタウンコーヒーロースターズ）

地元で15年以上愛されてきたカフェを、同オーナーがプレミアム/スペシャルティコーヒー専門ロースター(焙煎所)としてリニューアル。「一杯のコーヒーを丁寧に淹れ、ゆっくりと楽しむ。忙しさからちょっと距離を置き、スローで丁寧な暮らしを想像してみる」。そんな茅ヶ崎という町にぴったりのコンセプトをもつロースター。もちろん店内でコーヒーを楽しむこともできます。

引用元：クルーズタウンコーヒーロースターズ

<公式ホームページ>クルーズタウンコーヒーロースターズ

茅ヶ崎周辺のおすすめの宿

茅ヶ崎の歴史を感じさせる旅館や古民家宿あり、本格フィンランドサウナやプールがついたリゾート系ホテルありと、訪れる方の好みに合わせた宿泊施設が選べます。

8HOTEL CHIGASAKI

引用元：8Hotel CHIGASAKI

駅にもビーチにも近く、便利なロケーションの8HOTEL。施設内にはサウナ発祥の地であるフィンランドのサウナ入浴方法の一つである「ロウリュ」も楽しめる本格的なフィンランドサウナや、プールが完備。またビーチまではトゥクトゥク（タイ風三輪バイク）での送迎や、レンタサイクルなども利用できるなど、来訪者が茅ヶ崎を回遊できる便利なサービスが充実しています。

茅ヶ崎館

引用元：wikipedia

創業明治32年（1899年）の老舗であり、日本映画の草分け的存在の小津安二郎監督が長年にわたって定宿として使った部屋が今も残っていることで有名な日本旅館。国指定の登録有形文化財でもあり、小津ファンにはたまらない聖地となっています。明治・大正・昭和・平成の歴史を伝える伝統ある雰囲気を茅ヶ崎で体感したい方は、ぜひ一度宿泊してみてはいかがでしょうか。

濱時間・茅ヶ崎の古民家貸別荘

創業60年を迎える茅ヶ崎のお届け料理専門店「ちがさき濱田屋」。その仕出弁当店調理場跡地を、緑溢れる心地よい場に改築した古民家施設です。約160坪の敷地に建てられた昭和初期の建造物を「一日一組の古民家貸別荘」と「陽のあたる畳の貸スペース」として改装し、隣接した調理場跡地を「緑を眺める小さなカフェ」、「和の器と布のショップ」として活用しています。地域の古い建物を保存・活用することで変わりゆく街の「過去の記憶」を残す事と「地域のゆるやかな発展」を目指している宿です。

引用元：濱時間公式サイト

東横INN 湘南茅ヶ崎駅北口

JR線茅ヶ崎駅北口から徒歩4分。世界330以上の拠点をもつ大手が運営する東横INNが運営する、サービス充実のビジネスホテルなので、出張などの商用利用に最適です。

引用元：じゃらん

茅ヶ崎市へのアクセス

電車でのアクセス

引用元：ちがさきナビ

• 東京駅－JR東海道本線　約60分
• 新宿駅－JR湘南新宿ライン　約60分
• 新宿駅－小田急電鉄小田急線海老名駅経由JR相模線　約90分
• 横浜駅－JR東海道本線　約30分
• 八王子駅－JR相模線　約70分
• 小田原駅－JR東海道本線　約30分

車でのアクセス

引用元：ちがさきナビ

• 東京IC→東名高速・圏央道　約40分
• 土浦北IC→常磐道・圏央道　約140分
• 佐野藤岡IC→東北道・圏央道　約120分
• 大月IC→中央道・圏央道　約60分
• 御殿場IC→東名高速・圏央道　約50分

無理なく気軽な散歩感覚のワーケーションを

都心から電車でも車でも気軽にアクセスしやすく、ちょっとしたリゾート気分を味わえる場所、茅ヶ崎。駅とコワーキングスペースと海の間を自転車や徒歩で移動できるコンパクトな町なので、日帰りや週末だけのワーケーションも可能です。これまでワーケーションに二の足を踏んでいた方も、ぜひ茅ヶ崎でのご近所散歩ワーケーションにトライしてみてはいかがでしょうか。

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いしづか かずと

Livhubの編集・ライティング・企画を担当。訪れた場所の風景と自分自身の両方を豊かにする旅を探している。神奈川と長野をいったりきたりしながら、二拠点生活中。今気になっているのは環境再生やリジェネラティブツーリズム。環境再生医初級。

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