「近くにこんないい場所あったんだ」京都・老舗店、地元民のために本格フレンチピクニックプラン開始

最近、いい天気だな〜。外でのんびり日なたぼっこでもしたいなあ。
そう思い立ち、ピクニックに出かけることにした。

池には水浴びをしている鳥たち、青一色の空にはひこうき雲。
ピンクや黄色など色鮮やかな花々も。

近くでアコギをひく青年が、何やら昔ヒットした曲をカバーしているぞ。

たまの休日にピクニックって、やっぱりいいな。

京都のオーバーツーリズム問題

京都は、国内外でも屈指の観光エリアとして人気の地。2019年まで7年連続で5000万人を突破し、住民が市バスに乗れないなどの「観光公害(オーバーツーリズム)」が問題となっている。

新型コロナウイルスの流行で一時期は観光客は激減したが、2022年10月に水際対策が大幅に緩和されるなどして、再び増加。今後はさらに多くの外国人観光客が増える見込みで、もっと踏み込んだ対策が必要だ。

地元民のためのピクニックプラン

そうした京都の観光公害の問題を背景に、あるレストランは地元に住む人々に喜んでもらうために新しい取り組みをはじめた。

京都・左京区下鴨前萩町「開晴亭」は、明治 43 年の創業以来「本格フレンチが気軽に食べることができるレストラン」として 100 年以上の歳月を京都と共に紡いできた老舗店。

観光客が後をたたない京都では、地元に住む人々が人気観光スポットを訪れることが難しくなっている。そこで開晴亭は、そうした京都在住の人々に京都の魅力あふれるスポットを楽しんでもらうための「本格フレンチピクニックプラン」を開始した。

内容は、京都北山エリアでおすすめのピクニック地へ行き、そこでピクニックバスケットを楽しんでもらうというもの。気になるバスケットの中身は、「和牛ローストビーフサンド」や「スモークサーモンのキッシュ」などをはじめ、開晴亭が誇るレシピの中から料理長が厳選したピクニックにぴったりのメニューが詰まっている。

(メニュー一例)スモークサーモンのキッシュ、今月のポタージュ、パン、クスクスと海老のバジルサラダ、カニクリームコロッケ、チキンのガランティーヌ、ハンバーグ、和牛ローストビーフサンド、フライドポテト、デザート

また、バスケットの中にはお皿やカトラリーセット、ランチクロス、おしぼり、お片付け袋まで用意されている。ピクニックシートなどは必要だが、思い立ったらすぐピクニックができるのはうれしいポイント。2人前〜4人前を選べ、予約時に11:00・11:30・12:00の3つの時間帯を設定できる。ピクニックバスケット以外にも、通常のお弁当の販売も行っているという。

開晴亭はピクニックのおすすめスポットとして、季節の植物を鑑賞しながら広い芝生や、森の木陰でピクニックを楽しめる「京都府立植物園」、川のそばで木陰もあり食後のお散歩もできる「賀茂川河川敷」、有料駐車場もあり車で行くのにも便利な「宝ヶ池公園」、京都らしさを感じられる「京都御苑」の4つを紹介している。

 

普段何気なく通り過ぎている場所でも、ピクニックで訪れるとまた新鮮。

「近くにこんないい場所があったんだ」と発見もあるし、
都会でも自然を感じられる公園には小さなしあわせがいっぱい!

さて、今度の休日。あなたはどのスポットでピクニックする?

【参照サイト】ピクニックプラン|開晴亭
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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。