山中を一心に歩き、煩悩をふり払う。世界文化遺産の地で、修験者の修行の道をいく体験

古代に山岳信仰として日本独自の宗教として成立した「修験道」。
修験の「修」とは苦修練行、「験」とは験得の意。

山にこもって自然崇拝をしながら厳しい修行を行い、悟りを得る。
無の境地に達し、人間誰もが持っている自然に対する畏敬の念を感じる…。

“山中を一心に歩き、煩悩をふり払う”
日本古来の信仰はとても尊いもの。

こうした修行は今もなお、修験道の聖地とも言われる「大峯大峯奥駈道」で行われている。

吉野から熊野へつづく「大峯奥駈道」

2004年7月に｢紀伊山地の霊場と参詣道｣として、霊場｢吉野大峯｣そして参詣道｢大峯奥駈道｣は高野山・熊野三山などと共にユネスコ世界文化遺産に登録された。吉野から熊野までの約170km、役行者が8世紀初めに開いたとされる修験者の修行の道だ。

大峯奥駈道には、靡（なびき）と呼ばれる霊地や行場が遺跡として各所に残っており、古代信仰の面影を感じられる。

修験道の聖地「大峯奥駈道」で悟りを得る体験

株式会社JTBは、2023月10月1日～2024年3月31日の期間、国内旅行キャンペーン「日本の旬 アドベンチャーツーリズム」を展開中。今回は、古来より修験道の聖地とされてきた奈良県吉野の「大峯奥駈道（おおみねおくがけみち）」にて修験道体験を実施する。ユネスコ世界文化遺産に登録された地で、行者と山岳ガイドが同行し修験道体験を行うスペシャルプランだ。

プランは2種類「宿泊付き体験」と「1日体験のプラン」。宿泊付きのプランでは、金峯山寺の本堂蔵王堂(国宝)に安置されている日本最大の秘仏、ご本尊金剛蔵王権現3体の秋のご開帳時の夜間拝観を特別に体験できる。身も心も洗われる2日間を過ごしてみてはいかがだろう。

1泊2日の修験道。夜間特別拝“感”も

宿泊プランでは、修験道の地である大峯大峯奥駈道で「自然に触れ生きるを学ぶ吉野の修験道体験と金峯山寺の夜間特別拝“感”」を開催。金峯山寺の本堂蔵王堂(国宝)に安置されている日本最大の秘仏、ご本尊金剛蔵王権現3体の秋のご開帳時の宿泊者限定の夜間拝観とのセットプランだ。声明と闇に浮かぶ蔵王権現様を五感で拝“感”していただく。

【宿泊プラン概要】

日帰りで行く。大峯奥駈道で修験道体験

日帰りプランでは、古来より修験道の聖地とされ、ユネスコ世界文化遺産に登録された｢大峯奥駈道｣にて修験道体験を行う。体験には行者と山岳ガイドが同行し、大峯奥駈道の魅力に触れていく。

大峯奥駈道では、平安時代以来多くの修行者の参籠修行が行われた場所「笙の窟（しょうのいわや）」や、大峯の景色を一望できる「石の鼻」をご覧いただける。

【日帰りプラン概要】

今後もアドベンチャーツーリズムの魅力を発信

株式会社JTBの「日本の旬 アドベンチャーツーリズム」では、今後も地域の「旬」の魅力を掘り起こし、「旅行」を通じて、より多くの方に現地の魅力を感じてもらうことで地域活性化への貢献を目指すという。

日本にも昔から根付く「文化」や「伝統」はまだまだ多くある。その魅力を知っている人がガイド役として世に発信していく。ツーリズム体験を通して次世代へと伝えていくことも地域の魅力を知るうえで大切なことなのだろう。

普段なかなか味わうことのできない「修験道」。山中を一心に歩き、雑念を払い煩悩をふり払う。そうした貴重な体験をこの機会にぜひ。新たな道がひらけるかもしれない。

【参照サイト】修験道体験　奈良吉野　2023 JTBpresents

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高橋 真理

秋田県出身。東京、札幌での生活を経て、宮城県でゆったりとした地方暮らしを満喫中。友人とにぎやかに過ごす旅も好きだが、1人で旅先の非日常な空間にゆったりと浸る旅が最近のお気に入り。

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