トゥクトゥクで、まだ見ぬ東京の秘境へ。移動自体が楽しい、新しいツーリズム

アジア圏に行くと目にする「トゥクトゥク」。乗っているだけでなんだかワクワクするし、通りゆく街並みがとても新鮮に見える。日本の街中ではまだ見かけることは少ないが、このトゥクトゥクを使った新たな働きかけをしている地域がある。

「沿線まるごとホテル」を手掛ける沿線まるごと株式会社は、環境にやさしい新技術モビリティを活用する「沿線まるごとモビリティツーリズム」の実証を青梅線「鳩ノ巣駅」と五日市線「武蔵五日市駅」を起点に、10月18日(水)から順次開始する。JR東日本八王子支社とJR東日本スタートアップ株式会社および各モビリティ会社もこの企画に共創する。

トゥクトゥクが旅の二次交通に

一次交通とは、家を出てから旅先までの最初の交通手段。二次交通とは、空港や拠点の駅となる場所から、観光の目的地となる場所までの移動手段のこと。過疎高齢地域では人口減少に伴い一次交通・二次交通の衰退が進み、地域の流動が減少していく現状や移動来訪手段が車しかない地域も多く存在している。

車は便利ではあるが、排気ガス等により自然豊かな環境が損なわれる問題がある。しかし、地域には魅力ある秘境スポットや、普段都会では味わえない空気・景色がまだまだ多く存在する。

今回、トゥクトゥクやシェアサイクル、キックボードなどの個性あるモビリティを保有する各社との共創により、点在する地域コンテンツを周遊でき、環境にも優しい “移動自体を楽しむ” 体験を用意。交通手段の課題を解決しながら、奥多摩と秋川渓谷の2つのエリアで、地域の魅力をたっぷりと満喫できるツアーが提供される。

奥多摩のツアーでは電動トゥクトゥクと電動アシスト自転車、秋川渓谷のツアーでは電動キックボードと電動アシスト自転車を用意。秘境スポットでの移動課題を不便と捉えず、移動自体を体験価値として楽しんでもらえるコンテンツを用意している。モビリティレンタルは無人駅・無人オペレーションの実証も行っていく。

1)まだ知らぬ奥多摩の魅力に会いにいく旅

JR青梅線 “東京アドベンチャーライン” 「鳩ノ巣駅」から始まる、モビリティツアー。電動トゥクトゥクと電動アシスト自転車を活用して、地域の達人ガイドとともに奥多摩の地域資源を巡る。以下4種の体験ツアーが予定されている。どれも奥多摩の自然や歴史・文化を五感で体感できる内容だ。

・古民家でいただく田舎料理ランチ付き、大丹波ツアー
・里山わさびツアー
・海沢のせせらぎ林道ツアー
・古のくらしを感じる、奥多摩むかし道ツアー

期間 2023年10月18日(水)~2023年12月2日(土)
※土休日のみ実施
ツアー料金 8,800円〜13,900円(税込)
※コースやモビリティによって価格が異なります。
予約方法 2023年10月12日(木)より、沿線まるごとホテルの公式サイトで予約を承ります。
※本ツアーは2名様以上でお申し込みください。事前予約制となります。
備考 ご希望のツアーを選択し、電動トゥクトゥクもしくは電動アシスト自転車を利用して体験いただけます。

旅のお供はこちら

奥多摩のツアーで使用するモビリティは電動トゥクトゥクの「eMoBi ~えもび鳩ノ巣~」とシェアサイクルの「OpenStreet」の2つだ。奥多摩の魅力を知るためにぴったりなモビリティであることと、次世代につながるサステナブルなまちづくりに貢献できる点が魅力だ。

2)まだ見ぬ秋川渓谷の秘境に出会う旅

もう一つ開催されるツアーが、JR五日市線の終着駅「武蔵五日市駅」から始まるモビリティツアー。電動キックボードや電動アシスト自転車のモビリティを活用して、清流秋川渓谷の景色と川辺を堪能していく。

当ツアーでは、武蔵五日市駅前に拠点を構える「東京裏山ベース」の人気ガイドとともに、紅葉シーズン真っ只中の秋川渓谷の豊かな自然と水辺を電動キックボードでの周遊を楽しむ。話題の「渓⾕チェアリング」体験も可能だ。

期間 2023年11月11日(土)、15日(水)、17日(金)、19日(日)、23日(木・祝)、25日(土)、12月2日(土)の計7日間
※各日程は、午前・午後の2ツアーを開催。一部、午後のみの開催あり。
ツアー時間 午前ツアー:特製キューバサンドのランチボックス付きツアー(約3時間)
午後ツアー:食事なしツアー(約2.5時間)
ツアー料金 午前ツアー:8,700円(税込)
午後ツアー:7,600円(税込)
※午前・午後ともに期間限定価格
予約方法 2023年10月12日(木)より、沿線まるごとホテルの公式サイトで予約を承ります。
※本ツアーは1名様からお申し込みいただけます。(ただし最少催⾏⼈数は2名となります)。

旅のお供はこちら

秋川渓谷のツアーで使用するモビリティは、電動キックボード「LUUP(ループ)」と東京裏山ベースが提供する電動アシスト自転車の2つだ。田園や路地なども一人でスイスイ、そしてゆったり周ることで車での観光では気づかない光景にも出会える。そんな魅力がある。

新たな移動手段で旅をより豊かに

旅の移動手段といえば、飛行機・新幹線・電車・車などさまざまあるが、地域によっては移動手段の選択肢が限られてしまっている場所も存在している。そんな地域でも、新たな移動手段を選ぶことで旅がより楽しくなるかもしれない。

日本には、まだ出会ったことのない自然や地域の魅力を知り得る場所が多く存在する。移動手段の幅が広がり観光の幅も広がれば、地域に人がめぐり、新たな発見や出会いがあるかもしれない。

ぜひ環境にも優しい次世代のモビリティで、のんびりスローな旅をしてみては?

【参照サイト】沿線まるごと株式会社
【参照サイト】東日本旅客鉄道株式会社
【参照サイト】JR東日本スタートアップ株式会社

【関連記事】モビリティ×アウトドア×ワーケーション×地域創生を融合した新しい生活様式のアウトドアサービス「MOMP(モンプ)」
【関連記事】ZEN×建築×モビリティで自由な移動体験を可能にする「FUUUN」リリース