観光庁によるポータルサイト「あたらしいツーリズム」は、同事業の一環として、新たな価値観の創造につながる「人生のためのリカレントプログラム」と京都ならではの観光、歴史文化、教育、商業などの地域資源を題材にした「京都版フォルケホイスコーレ」を2021年1月に開講する。
「あたらしいツーリズム」は、新型コロナウイルスの影響で従来の生活様式が一変するなか、新たな安全・安心な旅のスタイルを普及・定着させるための事業だ。各観光事業とその地域の取り組みや、安心で魅力的な旅行コンテンツ、イベント、アクティビティなどをポータルサイトで発信するほか、感染予防対策マニュアルを整え、それに基づく運営を実施することにより、魅力的で安心・安全な観光の実現を目指す。
数多くの観光資源を有し、国内外からの観光客から人気を集めてきた京都府。しかし、新型コロナウイルスの影響により、今後は従来の観光の在り方を見直し、密を避け新たな生活様式に沿った観光スタイルを確立し、魅力あるコンテンツを提供していくことが喫緊の課題となっている。
加えて、リモートワークやワーケーションといった新たな働き方が広がりつつあり、変わりゆく時代や社会に合わせ、自らも多様なニーズに応じられる社会人を目指して学び直す「リカレント教育」のニーズも高まっている。
こうした背景から同事業は、従来の歴史文化といった観光資源だけではなく、大学での学びや学生との交流、商店街での町衆文化の体験など、これまで注目されてこなかった観光資源を最大限に活用し「京都版フォルケホイスコーレ」を開講する。「大人のため」に提供する、ほかの地域ではできない「京都ならでは」のリカレントプログラムの開発を目指す。
「京都版フォルケホイスコーレ」は2021年1月18日(月)から1月24日(日)までの6泊7日のパッケージとなっており、「座学プログラム」「就業体験プログラム」「学生交流プログラム」の3つのプログラムで構成される。
就業体験プログラムでは、京都市内の3つの商店街に分かれ、就業体験のほか、商店街ウォーキングツアーや経営者・従業員との意見交換が楽しめる。学生交流プログラムでは、京都の大学に通う大学生とテーマに沿ったディスカッションを行い、世代を超えた交流により新たな気づきの機会を提供する。なお、参加対象は40代以上の社会人で参加費は無料、定員は30名、募集期限は12月18日(金)までとなっている。
同事業は今後も、新たな観光資源としてのリカレントプログラムの磨き上げを行いながら、商店街をはじめとした地域の活性化のための京都の新たなコンテンツとして、事業継続を目指す考えだ。
【ウェブサイト】あたらしいツーリズム
【ウェブページ】”京都版フォルケホイスコーレ”京都町衆商店街で学ぶ人生のためのリカレント実証事業
(Livhubニュース編集部)

松岡 のぞみ

最新記事 by 松岡 のぞみ (全て見る)
- 国際的なエコラベル「グリーンキー」がエクスペディアと提携、ユネスコの「サステイナブルトラベルの誓約」参加へ - 2022年4月19日
- 食の生産現場での体験と宿泊がセットに!「生産者さんに会いに行こう!ポケマル×LAC GOTO生産現場」 - 2022年3月30日
- 自然豊かな環境が仕事に好影響、沖縄ワーケーション「ビジネスの感性を高めるウェルネス効果」検証 - 2022年3月29日
- 借りて住むなら郊外。LIFULL 2022年住みたい街ランキング - 2022年2月10日
- 休暇だけではない、これからの沖縄のWorkとLifeを考える「Workcation Week Okinawa」開催 - 2021年11月26日