バーチャル旅行で世界中の人々の距離を縮める。英国のスタートアップ「Heygo」

「旅は文化の違いにより生まれる数々の障壁を取り払い、自分とは異なる他者の視点を通して世界を理解するための非常に重要な手段であると信じています。また、旅は限られた人たちだけの特権であることも認識しています。多くの人にとって、地球の裏側まで飛行機で行くことは手の届かないことであり、同時に地球の健康にも深刻な影響を及ぼす体験です。」
引用元:heygo ourstory

旅行に特化したライブストリーミングプラットフォーム「Heygo」の共同設立者のJohnとLiamは、上述のような想いを元に、環境に配慮しながら、様々な理由で実際に旅することが難しい人も皆が探検を続けることで、世界中の人々の距離を縮められるようにとサービスを立ち上げた。

Heygoでは、全世界の現地のガイドが提供するツアーにストリーミングを介して参加できる。参加者はチャットを介してガイドに質問をしたり、ツアーに参加している世界中の人々とコミュニケーションを楽しむことができる。

全てのツアーは基本的に無料で行われており、ガイドやHeygoの収益、プラットフォーム運営費用は任意のチップ(投げ銭)で、まかなっている。ツアー中はもちろん、ツアー後も投げ銭をすることができる。

Heygoはこのほど1億2000万米ドル(約140億円)の評価額でシリーズAラウンドの資金調達を行った。NorthzoneやLightspeed Venture Partners、Point Nine Capitalといったベンチャーキャピタルは、バーチャルツアーが今後も有望だと見ているのである。

単に旅行の代替としての巣ごもり需要ではなく、バーチャル旅行が引き続きどのように私たちのライフスタイルに取り入れられていくのか、楽しみだ。

【参照サイト】Heygo. Explore the world. From home.

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拓馬

昔からつい遠くに趣いてしまう癖があり、気がついたら海外でノマド(遊牧民)に。インターネットという大自然の恩恵に浴し、世の中を斜に眺めながらの独り言。リアルの大地とデジタルという名の大空のはざまにさすらい、いまだ見ぬ世界への旅路を今日もゆく。