コワーキングスペースと宿泊先を同時予約できるマッチングサービス「Trabiz」が始動

エンジニアにとって働きやすい環境を追求し、新規事業の立ち上げを主に行うITベンチャーのK.S.ロジャース株式会社は、コワーキングスペースと宿泊施設を同時に予約できる「Trabiz(トラビズ)」の提供を開始した。

Trabizは、コワーキングスペースと宿泊施設を組み合わせて検索・予約できるサービスだ。一般にワーケーションを行う場合、コワーキングスペースと宿泊施設をそれぞれ検索・予約する必要があることから、個人・法人問わずワーケーションをすることへの敷居が高くなっている側面もある。そこでK.S.ロジャースは、よりワーケーションしやすくすることを目的に、それらの施設を同時に予約できるシステムを開発した。

Trabizのウェブサイトでは、山の近くや海岸沿いなどロケーション別にコワーキングスペースを検索でき、自然環境のなかで仕事をしたい利用者のニーズに応えられるようにしている。

Trabizの検索画面

また、宿泊を伴う際は、中長期滞在の拠点づくりから短期の旅行型滞在まで、「充実した仕事環境」と「滞在時間の満足度」を両立できる視点を取り入れ、拠点となるコワーキングスペース近郊の宿泊施設をあわせて一覧から予約することができる。Wi-Fi環境をはじめプリンターや会議スペースの有無などもアイコンで表示され、利用者が見やすいよう工夫されている。

施設のサービスをわかりやすくアイコンで表示

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3月1日時点でコワーキングスペースの掲載数は15件、宿泊施設は9件となっている。Trabizは、主に地方のコワーキングスペースをワーケーションスポットとすることで、さまざまなバックグラウンドを持つ人との交流の場とし、新たなビジネスの種が生まれる場としての役割も担う。

近年、ホテルやリゾート地などの休暇先でリモートワークを行うワーケーションの利用が増えており、福利厚生として導入する企業もみられる。新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受けている地域経済の再活性化や地方創生を目的として環境省が補助金の支援も始めるなど、今後もその波は拡大することが予想される。

そうした背景もふまえ、同社は今後もTrabizを活用し、東京に一極集中している人口を地方訪問や滞在へとつなぐことで地方活性化に寄与するほか、地方企業と働き手の連携を生み出し、地方の課題解決を行っていく構えだ。

現在、Trabizでは、日本国内に数多く存在するコワーキングスペースと宿泊施設との連携企業を募集している。掲載費は無料。問い合わせフォームより受付中だ。

【ウェブサイト】Trabiz(トラビズ)
【ウェブサイト】K.S.ロジャース株式会社

(Livhubニュース編集部)

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。