神戸市が推進する「六甲山上スマートシティ構想」の山上ビジネス交流拠点「共創ラボ」として、神戸市・六甲山の森の中の泊まれるシェアオフィス「ROKKONOMAD(ロコノマド)」が3月26日(金)にオープンする。
「六甲山上スマートシティ構想」とは、六甲山上に快適で創造性を刺激する魅力的なビジネス空間を実現していくことを目的に、神戸市が2020年5月に策定。企業やクリエイターの進出をサポートする「自然調和型オフィス(没入空間)」、データやIoT技術を活用したサービスの導入を促進する「最先端テクノロジー(実装空間)」、企業・クリエイター・住民のコラボレーションを生み出す「創造を生むつながり(共創空間)」の3つの空間を作り出すことで、魅力的なクリエイティブ・スマート空間の実現を目指していく構えだ。
このたびオープンする「ROKKONOMAD(ロコノマド)」は、広大な自然を有し神戸市のランドマークとしても知られる「六甲山」の森の中に位置する。以前は企業の保養所として使われていた建物をリノベーションし、仕事スペース、ラウンジのほか、創造のためのワークスペース、会議室、BBQができるウッドデッキを配置。さらに「泊まれるシェアオフィス」としてベッドルームやコテージも備えている。
標高931mの施設周辺には、自然豊かな森はもちろん、ハイキング道や六甲山牧場、4月には日本最大級のアスレチック施設がオープンする予定で、子どもが楽しめる場も点在している。親は大自然の中で仕事ができ、子どもは思う存分レジャーを楽しめるため、家族と一緒にワーケーションをするにも適した場所だ。
今後は、周辺のワークスペースやホテル、カフェ、市街地のコワーキングスペースと連携し、進出企業や地元のクリエイター・周辺住民などと、年間を通じたワークショップなどさまざまな行事を開催する予定だ。また、2~4週間の滞在で、山の中の静かな空間で制作に集中する「ワーク・イン・レジデンス」プログラムも提供する。国内・海外から、小説家や写真家、デザイナー、映像作家などの創作活動をする人を対象に誘致を行う。
さらに同施設では、六甲山に価値を感じる外国人や、実際に六甲山に住んで働く外国人の多さから、外国人をターゲットにした誘致活動も並行して実施。今後はグローバル人材が集うビジネス交流拠点としての成長を目指す構えだ。なお、同施設は、株式会社いきいきライフ阪急阪神、および有限会社Lusie(神戸R不動産)による「六甲山スマートシティ運営共同事業体」が運営を担う。
利用料金は、入会金10,000円(税込11,000円)に加え、個人利用の場合、月4日(週1回)利用で6,000円(税込6,600円)、月12日(週2~3回)利用で10,000円(税込11,000円)、月利用日数無制限で15,000円(税込16,500円)だ。まずは1日のみという場合は2,000円(税込2,200円)からのトライアルプランも用意している。宿泊については別途料金がかかる。
新型コロナウイルスの影響で、各地でワーケーションへの取り組みが積極的に行われているが、ワーケーションに興味を持つ人のなかには「ワーケーションに興味はあるが、何かあったときに駆けつけられない」と不安を抱える人も少なくないだろう。「市街地から約30分」のロケーションは、そのような人びとの背中を押す材料となりそうだ。
【ウェブサイト】ROKKONOMAD(ロコノマド)
【参照サイト】六甲山上スマートシティ構想
(Livhubニュース編集部)
松岡 のぞみ
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