長野県生坂村の創造の森が舞台のリジェネラティブ・ツーリズム「旅するいきもの大学校」

美しい自然が織りなす里山の景色。
目まぐるしい日々の中、
疲れたときに訪れたくなるふるさとのような場所を
この先も守っていきたい。

あなたが思い描く第2のふるさとをつくりませんか?

クラブツーリズム株式会社は、長野県生坂村および連携各社と共に新たな観光事業の一環として、いくさか『創造の森』を舞台とした「リジェネラティブ・ツーリズム」に取り組むことを発表。

テーマは「ネイチャーポジティブと何度も訪れたくなるふるさとづくり」。生坂村・いくさか『創造の森』を舞台に、全6回のツアーを通じて参加者を「生坂村公式研究員(ネイチャーフェロー)」として認定する本プログラムは、生物多様性に関心のある方々に向けた新たな可能性を提供する。プログラムには、生坂村をホームタウンとするJリーグサッカーチーム株式会社松本山雅からも、ガイド候補生が参加予定だ。

「ゼロカーボンシティ宣言」を掲げる長野県生坂村

長野県の中央に位置する長野県生坂村は、長野県の市町村の中では5番目に小さい村で人口は1,600人ほどだ。犀川の清流と渓谷美の山清路、雄大な大城・京ヶ倉など、水辺と里山が織りなす美しい自然に囲まれ、豊かな生物多様性を誇る地域として知られている。

気候変動や環境破壊が進行する中で、地域社会として持続可能な未来を築くための取り組みが求められている昨今。生坂村では電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを実現に向けて取り組み、2023年に環境省の選定する「脱炭素先行地域」に選定されている。「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を発出し、取り組みをさらに進めているまちだ。

第2のふるさとをつくる「旅するいきもの大学校」

生坂村では地域全体でのカーボンニュートラルを目指すとともに、新たな観光の形としてリジェネラティブ・ツーリズムに着目し、「旅するいきもの大学校」を実施する。訪れた土地の自然環境や文化を学び、適切な手法で手を加え、より良い姿に再生することを目指す新しい観光のスタイルで自然再生の先にある新しい里山の姿を想像し、実現に向けて実際に手を加えながら地域の方々と共に「何度でも訪れたくなる里山づくり」を行っていく。

何度も訪れたくなる関係を築くプログラム構成

事業テーマは「ネイチャーポジティブと何度も訪れたくなるふるさとづくり」。単なる観光体験にとどまらず、いくさか『創造の森』をプログラムの舞台に参加者が自然環境の保護と再生について考え、共に行動することで、生坂村の自然環境を未来にわたって守り続けることを目指す。

プログラムは全6回構成となっており、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド形式で行われ、参加者は生き物の在り方や自然の知識を学び、いくさか『創造の森』エリアの自然調査体験や自然再生のためのアクション体験、さらに村内の方々との交流を通じて深い理解していただくことで、第2のふるさととしてまた訪れたくなる関係を築いていく。

生坂村のぶどうやおやき、蕎麦打ち体験などのプログラムを用意

ウェルネスの専門家とともに学びを深める

プログラムの講師には、人と自然の共生をテーマに調査・研究を行う立教大学 スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科 奇二正彦准教授を迎え、自然再生の先にある新しい里山の姿を想像し、実現に向けて実際に手を加えながら地域の方々と共に「何度でも訪れたくなる里山づくり」を行う。

ツアー終了後には参加者を「生坂村公式ネイチャー研究員(フェロー)」として認定し、地域の自然保護活動に積極的に参加することを奨励して地域との交流をさらに深めてもらう。

将来的にプログラムを通じて得られた知見やネットワークを活用し、生坂村の地域づくりに参画してくれる企業や一般の方々との連携を強化していく予定だ。この取り組みが持つ可能性を広く周知し、企業と地域が協力して持続可能な未来を築くための一助となることを期待したい。

【旅するいきもの大学校 募集要項】
・プログラム日程(全6回):9/15(日),10/6(日),11/10(日),11/30(土),12/14(土),1/11(土)
・参加可能年齢:小学生から参加可能(小学生高学年以上を推奨)
・参加費:参加回ごとに異なる(オンライン500円、現地3,000円)
・応募期限:8/30(金)18時
・応募先、詳細はこちら

【参照サイト】いきもの大学校 公式サイト
【参照サイト】クラブツーリズム 公式サイト
【関連サイト】KNT-CTホールディングス株式会社

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