エクスペディアとアコーホテルズ、世界96か国に「ユネスコのサステイナブルツーリズムの誓約」拡大

羊蹄山

世界最大級のオンライン旅行会社エクスペディア・グループは、世界に3,358軒ものホテルを展開するアコーホテルズグループの協力のもと、国連教育科学文化機関のユネスコが推進する「サステイナブルツーリズムの誓約」の取組みを、世界96か国にまで拡大すると発表した。

エクスペディア・グループとアコーホテルズグループの二者は、責任ある観光や地域社会の回復力、世界遺産の保護といった環境持続の可能性とサステイナブルツーリズムを世界規模で推進していく。また、グローバルツーリズムのあり方と影響を変化させることを最終目標とする本誓約に基づき、使い捨てプラスチック製品の削減と廃止を支援し、地域経済と文化の促進に努める。

本誓約は2019年10月、エクスペディア・グループとタイ国政府観光局との活動を皮切りに初めて発表された。翌2020年にタイの特設サイトが開設されて以来、タイ国内の500軒を超えるパートナー宿泊施設が誓約に署名し、今回アコーホテルズも本誓約に署名することとなった。

誓約の背景には、持続可能な観光への取り組みに対する旅行者の認知度と需要の高まり、ミレニアル世代とZ世代の環境意識の高さがあげられる。また、ウェイクフィールド・リサーチ社とエクスペディア・グループが2020年に合同で実施した渡航に関するアンケートの調査結果によると、40歳以下の若年旅行者は他の世代の旅行者に比べ、旅先を選ぶ際に環境への影響を考慮することがわかっている。

アコーホテルズ、SVPセールス&ディストリビューション部門のマーカス・ケラー氏は「私たちにはホスピタリティ業界が環境に与える影響を低減させるべく、持続可能かつ具体的な解決策を顧客に提供する責任があります。アコーおよび当グループ傘下のホテルは、お客様へのサービスに使用するすべての使い捨てプラスチック製品を、2022年までに撤廃することを目指しています」と述べている。

また、本誓約は、アコーホテルズが推進している持続可能な開発プログラム「Planet21-ActingHere」の延長線上にあるという。Planet21プログラムでは、物資の現地調達や多様性の尊重のほか、水・エネルギー・廃棄物の管理に関する具体的かつ定量的な目標を定めている。たとえば、2011年に発足した本プログラムには、社員に対する働きかけや、お客様の関与、パートナーと共同で行うイノベーション、地域コミュニティとの取り組みという4つの戦略的優先事項に基づいており、食品と建物の持続性を主要な課題としている。

一方、エクスペディア・グループストラテジック・アカウント部門シニア・バイス・プレジデントのザヘラ・ワシントン氏は「本誓約は、言葉を行動に移すことを目標としており、環境に配慮した持続可能な観光に対する意識の向上と世界における取り組みの推進のため、ホスピタリティ業界と緊密に連携していくことを明確にするものです。サステイナブルツーリズムを推進し、旅行地の環境を保護するには、すべての人がそれぞれの役割を担う必要があります」と述べている。

そして、ユネスコ事務局長のオードレ・アズレイ氏は「パンデミックが観光と文化の分野に大きな打撃を与えたため、集団的努力はますます重要になっています。ドイツ、アコーおよびエクスペディアの取り組みがこのセクターの他の主要な企業や団体に影響を与え、更なる責任ある観光を提供するための投資を奨励するよう願っています」とコメントを寄せている。

ユネスコはまた、ドイツ連邦経済協力開発省がユネスコの誓約をボスニアヘルツェゴビナ、カンボジア、ジョージア、インドネシア、ケニア、ナミビア、ベトナムを含む7か国で広める活動を支援するため、200万ユーロを寄付したことも発表した。

エクスペディア・グループとアコーホテルズグループの二者は、本取り組みにて、新型コロナウイルスの影響から観光事業を力強く回復させ、旅行業界における持続可能な開発の推進を行うユネスコの活動の後押しになることを願うとしている。

【ウェブサイト】(JP) Accor UNESCO Tourism Sustainable Pledge

(Livhubニュース編集部)