ChatGPT搭載で旅を提案 気鋭のAIトラベルプランナー「Tripnotes」

ChatGPTを開発するOpenAIがリリースした最新バージョンGPT-4の驚愕の性能により俄然注目が集まるジェネレーティブ AI。様々な分野で「われ先に」と実装される動きがあるが、旅行業界でも早速ChatGPTを搭載したサービスが登場した。

シリコンバレーがある米国カリフォルニア発の「Tripnotes」を一言で表現すると「旅行計画アシスタント」といったところ。あなたの旅のよきパートナーだ。

創業者のMatthew Rosenberg氏は「Tripnotesは、2億3900万件以上のユニークで常に更新されるデータポイントに基づき作成されています。我々チームは、未来の旅行計画を構築するビジョンの最初のステップをみなさんに共有することに興奮しています。(一部抜粋)」とツイートしている。

早速、使ってみると、たったの2ステップで充実した返答が返ってきた。
まず「Where to?(どちらへ)」という質問に「Tokyo, Japan」と入力し「Next(次へ)」を押す。
そして試しに「Give me 3 day itinerary(3日間の旅程を教えて)」と入力して「Generate(生成)」を押してみた。

瞬時に「Tripnotes」が提案してくれた内容はこちらのリンクのとおりだ。参考までに2日目を一部抜粋する。(下記は英語表示されたものの日本語訳)

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2日目:
朝食
9:15am: Mr. FARMER (カフェ)

11:30am: 伝統とモダンなスタイルが見事に融合した根津美術館を探索。1940年に設立。漆器、書道、彫刻、絵画など、日本や中国、韓国の古美術品の著名コレクションがよく知られています。 建築家の隈研吾氏が設計したギャラリースペースでは、日本庭園の美しい景色を眺められます。庭園を散策しガラス張りの根津カフェで軽食や伝統的な和菓子をご堪能ください。

ランチ
1:45pm: 都会の喧騒を離れて、L’Effervescenceの美食に舌鼓。フランスの流儀と日本の旬の食材を融合させた、絶妙なモダンフレンチを提供するミシュラン・レストラン。オーナーシェフの生江忍が作る「アップルパイのように(Just Like Apple Pie)」は必食です。職人技が光る野菜と陸と海のうま味のペアリングなど、一皿一皿を通して自然の魔法を体感してください。L’Effervescenceは、身も心も元気になるような、活気ある集いの場です。

16:50 ISSEY MIYAKE / AOYAMA(アクセサリーストア)

夕食
19:05: おひつ膳 田んぼ

21:20: Mikkeller Tokyo は、2016年にオープンした地ビール醸造所。20種類以上の職人技によるビールをタップで提供しています。
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都内の宿泊先やレストラン、シアター、博物館などを文章と地図で教えてくれて、とても便利だ。あまりによくできたプランで「あー、ありがとう!」とマシン相手なのに思わず言ってしまったくらいだ。

コロナ禍や燃料価格の高騰など激動期にある旅行業界。そして、ここにきてAI(人工知能)が大きなインパクトをもたらしている。今後、観光関連の回復の行程を順調に進むには、AIなどテクノロジーを駆使することがカギを握るかもしれない。

旅行者としても「Tripnotes」という頼もしい味方が登場し、お出掛けがさらに楽しく便利なものになりそうだ。

【参照サイト】Tripnotes
【参照サイト】A Founder Who Is Refocusing His Mapping App Toward Generative AI
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拓馬

昔からつい遠くに趣いてしまう癖があり、気がついたら海外でノマド(遊牧民)に。インターネットという大自然の恩恵に浴し、世の中を斜に眺めながらの独り言。リアルの大地とデジタルという名の大空のはざまにさすらい、いまだ見ぬ世界への旅路を今日もゆく。