発酵の力で内側からととのえる。体がめぐり、自然がめぐる発酵温浴「nifu」

暑くなってきた…。40度にも到達しそうな外で暑さに身体がグダっとして室内に逃げ込むと、冷房がガンガンにききすぎていて風邪を引きそうなほど寒い。一年を通して私たちはこうした寒暖差に悩まされている。これでは、自分の力で体の内側のバランスを整えるのが下手になるはずだ。

自ら整える力を弱めてしまった身体を、自然の「発酵」の力で内側から温めることで基礎代謝や基礎体温、免疫力の向上など、根本的な体質改善に役立つと言われているのが「発酵温浴」。

引用元:発酵温浴nifu

自由が丘や吉祥寺など関東に9店舗、大阪に1店舗展開する「発酵温浴『nifu(ニフ)』」は、女性専用の温浴専門店。電気もガスも使わず、奈良県吉野町の自然豊かな山林地帯から届けられるオガクズ使用し、自然の発酵熱のみを利用した温浴サービスだ。

オリジナル開発した「nifuの種菌」を使用して、ヒノキパウダーとヒノキの葉に米ぬかを混ぜた独自配合パウダーを発酵させたヒノキパウダーは70〜80度の熱を発生する。それにより、空気と水分を含んだサラサラふわふわの状態で、温浴時の体感温度は40度前後になり、ヒノキの良い匂いとともに深部からしっかりと身体を温めてくれる。温浴施設で使用した素材は農地へ運び、野菜を育てる堆肥や畜舎での敷料として再利用することで循環させている。

発酵温浴nifuの開業は、2013年。開業より温浴資材として使用してきたオガクズは、ヒノキの製材時に排出される「挽き粉」だ。100年を超える巨木の製材も珍しくない奈良吉野のヒノキの挽き粉は、肌理が細かく精油成分が豊富なため、高い香りと美容健康効果にも期待でき、nifuにとって最高品質の素材といえる。

また、彼らはそうしたオガクズをただ仕入れるだけでなく、奈良県吉野町に自社製材所を構え、地元林業家と連携しながら地域の課題となっている施業放置林の枝打ち、間伐、林地残材の活用にも力を注ぐ。地域林業の抱える様々な課題と向き合いながらnifuを通して吉野町の林業の魅力も伝えられるよう活動しているのだ。

自分自身の「身体のめぐり」をよくすることが、「自然のめぐり」も促進する。自分に良いが、自然の良いにもつながる発酵温浴を体験しに、一度訪れてみては?

発酵温浴nifu
公式サイト:https://nifu.jp/

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。