山梨県南アルプス初、1日1組限定の貸切宿坊「Temple Hotel南アルプス法源寺」オープン

山梨県南アルプス市の法源寺が、宿坊「Temple Hotel南アルプス法源寺」を2022年9月にオープンさせた。1日1組の貸切宿で、お寺ならではの体験や、庭での焚火、BBQ、テントサウナも可能。お寺と周辺地域と共に地域活性を目指していく。

空き家率が日本一の山梨県

山梨県は空き家数が日本で1番多い地域となっている。問題解消のための一策として、この順位を逆手に取り、「空き家率日本一の山梨県で空き家活用ビジネス!」を展開。地域住民との信頼関係が厚く、空き家情報もいち早く入るお寺の特徴を活かし、今後の空き家再生の中心的役割を寺院が果たしていく可能性を見据え、第一号の宿坊「Temple Hotel南アルプス法源寺」の開業に至った。

南アルプスの資源を活かした宿坊

「Temple Hotel南アルプス法源寺」は最大8名宿泊が可能。貸切宿のため、まわりに気を遣わずゆっくりとしたお寺ステイができる。また、地域の資源を活かしていることも特徴だ。Temple Hotel南アルプス法源寺の特徴をご紹介する。

「遊びと学び」貸切宿でお寺の体験学習

焚火、BBQ、テントサウナなどのアウトドアを楽しめることはもちろん、お寺ならではの朝のお勤めや写経も体験可能。「テンプルモーニング」として横山住職が〝心と体を調える体験学習 “を提供する。子供の夏休みの体験型学習などにも宿坊は最適な体験だ。

また、お寺の本堂を仕事場やミーティング場所をとしても開放する「お寺ワーク」(要予約)も提供する。Wi-Fiやプロジェクターなど仕事環境も万全で、神聖な空気流れる静かな環境で仲間との絆を深めて集中して仕事をするなど、ただ宿に泊まるだけでない、宿坊ならではの体験が充実している。

新たな宿泊スタイルで地域環境に貢献

地域の豊かな生態系や生物多様性を保全し、自然に学ぶと共に、文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指す取り組みである「ユネスコエコパーク」に南アルプスは登録されている。法源寺は「移行地域」に該当。自然環境と調和した農業や歴史、文化を生かしたエコツーリズムなどを実施する地域として、地域の空き家活用してお寺や地域文化活動が行える宿坊を目指し、キャンプや山登りなどグループや家族の旅に最適で、車でのアクセスのしやすい宿をキーコンセプトにしている。

南アルプス観光の入り口

南アルプス市は山梨県の西側、南アルプス山麓に位置し、美しい自然に囲まれた地域。観光としての特徴は、名峰連なる日本有数の登山エリアであることと、春から秋にかけてたくさんのフルーツが実る果樹園が広がるフルーツ王国であるだ。お寺と地域事業者との連携で、南アルプス宿坊プロジェクトチームを形成し、南アルプス地域の魅力を宿坊滞在者に提供する。

<体験メニュー例>
・フルーツ狩り、宿坊でのフルーツ提供(6月~9月限定):沢登農園
・南アルプス周辺の地野菜をたっぷり使用した夕食:沢登農園カフェ&バル
・甲州ワインビーフと地元野菜のBBQ(常時提供可能・要予約):山梨レストラン メリメロ)
・テントサウナやアウトドアグッズのレンタル:株式会社GATES、アウトドアショップ・ELK(エルク)
・南アルプス地域観光企画:一般社団法人南アルプス観光協会

宿坊で特別な体験を

昔から地域にとって大切な存在とされているお寺への宿泊。その地域ならではの雰囲気を感じながら、アウトドア体験やお寺での体験ができる。新しい宿泊スタイルで、いつもの旅に特別感を与えてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】Temple Hotel法源寺 公式サイト
【参照サイト】お寺ステイ/OTERA STAY 公式サイト