旅行における人々のサステナビリティへの意識は日々高まっており、エクスペディア・グループによる調査では、旅行者のおよそ3人に2人が、より持続可能な旅行を実現するためなら追加料金を支払う意思があると回答したという。(※1)
そんな中今回、環境に配慮した宿泊施設などに与えられる国際的なエコラベル「グリーンキー」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が推進する「サステイナブルトラベルの誓約(ユネスコの誓約)」に3月29日、参加した。これにより、グリーンキーを取得済の世界60ヵ国以上・3,200 軒の施設がこの誓約に加わり、全世界で9,000軒以上の施設が認定されたこととなる。
「グリーンキー」は、ホスピタリティー産業と観光産業における持続可能な行動をもたらすための変革を手助けすることを目的に、FEE(環境教育プログラムを通じて持続可能な発展を目指す国際団体)と各国の加盟機関により運営。ホテルやホステルほか、ホスピタリティー業界に属する施設に求められる高い環境基準を厳格に審査している。
「サステナブルトラベルの誓約(ユネスコの誓約)」は、ユネスコが持続可能な旅行や地域社会の再興、世界遺産の保護を目的に、エクスペディア・グループ、タイ国政府観光庁(TAT)の協力のもと2019年にスタート。参加施設は、使い捨てプラスチック製品の削減や水とエネルギー資源の節約、コミュニティとの持続可能な信頼関係の構築に尽力している。
今回誓約に加わった施設は「ユネスコの誓約」の認証を取得でき、毎年その達成状況を報告することで認証を更新できる。さらにエクスペディア・グループの複数の旅行予約サイト上で、認証を示すバッジが掲載される。(2022.4 現在、英語サイトのみに反映)
現状、エクスペディア上でユネスコの誓約署名済みのホテルに条件を絞り検索する機能は用意されていないが、ユネスコ公式サイト、誓約署名済みホテル一覧ページでは英語ではあるが一覧を確認することができるので、気になる方はこちらで調べてみてほしい。
この度のグリーンキーの「ユネスコの誓約」参加により、宿泊事業者および旅行者の意識が高まり、社会全体で持続可能な観光が推進されていくことを期待したい。
(※1) expedia group GREEN KEY INTERNATIONAL JOINS EXPEDIA GROUP IN THE UNESCO SUSTAINABLE TRAVEL PLEDGE
【参照サイト】グリーンキー
【参照サイト】サステイナブルトラベルの誓約(ユネスコの誓約)
松岡 のぞみ
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