「自分の生活圏から抜け出して、違った環境に身を委ねたい」と思ってもなかなかできないのが、小さな子どもを持つ家庭のママやパパ。ワーケーションに行きたいと思っても、なかなか子どもと一緒ではハードルが高い。さらには、毎日の育児や保育園の送り迎え、仕事をこなすことに精一杯で、気づいたら「刺激が足りない」「なんかつまらない」と思っている人も少なくないだろう。
事実、内閣府の「満足度・生活の質に関する調査報告書2021」(※1)によると、気分の沈み等に困っている人は半数近くいるといったデータもある。生活満足度は特に都市圏で低下し、「生活の楽しさ・面白さ」への満足度が大幅に減っている。
企業が、こうした家族の悩みにもっとより添うことができないか?
そこで、株式会社キッチハイクは、そうした共働き家族にスポットをあて、子どもも大人も豊かな時間を過ごせる取り組みをはじめた。「保育園留学」という法人向けの福利厚生プランの提供だ。
子どもには、大自然に触れ心身ともに健やかに育つ環境を、ママとパパにはいつもとは違った環境で働きながら多様な選択肢を与え、さらに、過疎地域に子育て家族を招くことで、地方創生につなげるというサービスだ。これにより、子育てしながらも働きやすく、社員の家族に応援される職場づくりをサポートする。保育園留学は、まさに地域社会と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラムなのだ。
現地での子どもの預け先は、北海道檜山郡厚沢部町の認定こども園「はぜる」。公式連携しているため、安心して預けることができる。子どもを預けている間、ママとパパはWi-Fiのある環境で仕事を行う。つまり、大自然の中で、保育と仕事環境を両立させることができ、小さな子連れ家族のワーケーションを可能とする。
滞在期間は、1〜3週間ほど。週末には家族こぞって地場産品の収穫体験をするなど、厚沢部町の豊かな食や大自然を通じて、子どもと一緒に広大な大地の恵みや、地域とのつながりを感じることができる。都会では決してあじわうことのできない体験が待っている。
これまでの申込者は、2021年11月の正式リリースから90家族を超える。実際に留学した家族からは「また家族で行きたい」「子どもが“また行きたい”と言っている」などの声が寄せられている。また、こども園はぜるの先生方からは、「別の地域からお子さんがくることで地元で通うお子さんたちにとっても新しい刺激になり、相乗効果を感じている」という声もあがっている。
保育園留学を導入した会社の1つに、株式会社Timersがある。家族アルバムアプリ「Famm」をはじめ、子育て費用の相談もできる「Famm無料撮影会」など、子どもがいる女性向けのライフデザインサービスを複数手がけている会社だ。子育てに従事するメンバーを多く抱えており、子育ての環境の多様性を広げながら、仕事と向き合うことを可能にするこのサービスを知り、導入に至ったという。同社では、福利厚生として導入し、従業員が利用する際に最大3万円まで会社が費用を負担するとしている。
保育園留学では、企業や社員のニーズに合わせてプランを組み立てることができる。例えば、今まで子育て中のメンバーが参加しにくかった「企業合宿」も、保育園留学を活用することで子どもと共にワーケーションで参加することが可能となる。個別でのワーケーション活用もできるので、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがだろう。
子どもと家族、そして過疎地域の未来にも貢献できる「保育園留学」。実に共働き家族が抱える悩みにより添い、地域活性や雇用創出にもつながる現代社会のニーズに合ったサービスだ。
(※1)内閣府 「満足度・生活の質に関する調査報告書2021」
【参照サイト】保育園留学
【コーポレイトサイト】株式会社キッチハイク
【問い合わせページ】保育園留学 福利厚生プラン

明田川蘭

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