都市生活に疲れた心を癒し、自然とのつながりを求める人々にとって、里山は特別な場所だ。緑豊かな自然、清らかな水、そして人々の営みが織りなす風景は、訪れる者に安らぎと発見を与えてくれる。そんな里山の魅力を再発見できる体験イベントが、千葉県長南町で開催される。

里山とは?
里山とは、人々の生活と自然が調和した、日本の原風景とも言える場所。長年、人々の手によって管理されてきた里山は、生物多様性の宝庫であり、独自の生態系を育んでいる。しかし近年、過疎化や高齢化が進み、里山の管理が行き届かなくなることで、生態系の変化や災害リスクの増加といった問題も生じている。里山を次世代につなぐためには、その価値を再認識し、保全活動を活性化させる必要がある。
春の自然を満喫!長南町の里山体験イベント
2025年3月2日(日)に開催される「春の自然を巡り味わおう!里山体験イベント in 千葉県長南町」は、里山の魅力を体験し、その保全について考えるきっかけを提供するイベントだ。
このイベントは、森林・里山の新たな価値を創造する株式会社プノントイと、里山林業の活性化を目指す一般社団法人もりびとが共催で開催される。会場は、環境省選定の名水百選にも選ばれた「熊野(ゆや)の清水」がある佐坪地域を中心とした里山だ。
株式会社プノントイは、このイベントを通じて、森林・里山空間が人々の健康で心豊かな生活や企業の持続可能な経営においても重要であることを社会的に認知されることを目指している。そして、森林・里山を次世代につないでいく”関わり手”を増やしていくことに貢献していく考えだ。
一般社団法人もりびとは、上総の生態系が残る佐坪地域を中心に、年間を通して食材となる山菜や果実が収穫できる、災害に強い里山の維持を目指し活動している。
森歩きや間伐作業の見学も
イベントでは、森林整備作業の見学・体験を通して、里山の現状や課題について理解を深めることができる。また、地域の食材を使った食事も楽しめるため、五感で里山の恵みを堪能できるだろう。
1)ガイドと共にに森歩き
イベントではまずオリエンテーションを行い、その後1時間半ほどグループに分かれて森歩きを行う。地元で里山保全活動を行う一般社団法人もりびとさんのガイドが付くので、季節の野草やお花、里山の自然の成り立ちなどについて学ぶことができる。

2)焚火を使用した昼食作り
森歩きの後は、ピザ窯や焚火を使用した昼食作り。森の中でキャンプ気分で昼食を楽しむことができる。ハチミツの試食も行う予定だ。

3)森林整備の体験
その後は、間伐作業見学や活動体験。希望者3~4名の方に、もりびとさんのレクチャーのもと、木を倒す最後の一撃を体験することも可能だ。皆で丸太搬出の体験も行う。

4)交流や意見交換
最後に、熊野上コミュニティーセンターにて交流や意見交換を行う。地域の人たちとも交流できるため、参加者はこれからの里山への“関わり方”へのアイデアを深めることができる。
【イベント概要】
- 日時:2025年3月2日(日) 10:00~15:30 ※雨天決行
- 場所:熊野の清水周辺の里山・熊野上コミュニティーセンター(千葉県長生郡長南町佐坪240)
- 共催:一般社団法人もりびと
- 開催協力:グロービズ経営大学院公認クラブソーシャルアクションクラブ(SAC)
- 料金:大人(中学生以上)5,500円、子ども(小学生)3,300円
- 対象年齢:小学生以上
- 申し込み締め切り:2月16日(日)23:59
里山で癒しと発見の旅へ
人があってこそ守られる自然の命。里山は、自然界と人間界の両者がつくり上げるからこそ、美しく保たれる特別な場所だ。このイベントでは、里山保全の重要性について学び、持続可能な未来を考えるきっかけを得ることができるだろう。
自然の中でリフレッシュしながら、まちから近い里山があることの意味を考える。そんな一日をぜひ、長南町の里山イベントで体感してみては?
【参照サイト】里山と都市の新たな繋がりを:3月2日(日)里山保全に取り組む一般社団法人もりびとと共催で「春の自然を巡り味わおう!里山体験イベント in 千葉県長南町」開催|PRTIMES
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