美しい⾃然を次世代へ。ハワイ州観光局が「マラマハワイ」をテーマにメッセージ動画を公開

心地よい風。青い空と白い砂浜、エメラルドグリーンの美しい海。南国ビーチリゾート地として世界中から大人気のハワイだが、近年はマイクロプラスチックを含む海洋ゴミ、サンゴの⽩化現象、⼭⽕事など豊かな⾃然を脅かす様々な問題に直⾯している。

ハワイ州観光局は、ハワイを訪れる旅⾏者にハワイ特有の⾃然や⽂化に触れてもらい、思いやりをもった多様で豊かな時間を過ごしてもらうため、「マラマハワイ」をテーマにした4本のメッセージ動画「マラマハワイ〜美しい⾃然を次世代へ〜」(⽇本語字幕付き)を2021年9⽉7⽇(⽕)に公開した。

ハワイ語で「思いやりの⼼」を意味する「マラマ」。ハワイ州観光局は、「マラマハワイ〜地球にやさしい旅を〜」をスローガンに、ハワイの⽂化や⾃然を守り、住⺠の⽣活と旅⾏者の体験をより多様で豊かなものにするレスポンシブル・ツーリズムの実践を目指している。

今回公開された動画は、ハワイ州観光戦略2020-2025年の基本主軸である 1.⾃然資源、2.伝統⽂化、3.地域社会、4.ブランドマーケティングに沿って製作された。動画内では、ハワイの⾃然資源の復元や⽂化継承に携わる⼈々の取り組みを紹介している。

4つのメッセージ動画の概要を紹介する。

エピソード1 マラマハワイ〜古代から継承されたハワイアンの知恵を次世代へ

伝統漁法の継承に取り組む女性、ノエラニ・リー。かつてハワイ諸島に豊富な⿂介類を供給していたモロカイ島の環境を回復するために、祖先が持続可能な⾷料供給を⽬指し開発した養⿂池を復元させた。環境に負荷をかけない漁業技法や⼟地を守り、大地を含めハワイを愛することの⼤切さを次世代へ継承している。
エピソード1動画リンク

エピソード2 マラマハワイ〜ハワイ特有の⽣態系を守ること〜

「⼤地を守るということは、サンゴ、⿂、⿃、⼤地に吹く⾵を慈しみ守ることです。」ハワイ特有の生態系を守る取り組みを行っているキアイ・コリアー。ハワイ固有植物を守り増やすために植樹を⾏い、固有動物の⽣息地環境を復元管理を続けている。
エピソード2動画リンク

エピソード3 マラマハワイ〜ハワイ固有種の森林を再⽣するために〜

動物学とハワイの⽂化的価値観を研究しているサム・オウゴン3世。ハワイにしか存在しない固有種のエコシステムを再⽣し、外来種に脅かされている原⽣林を再⽣する活動を続けている。⽣態系を復元することは⽂化を復興すること、森を守ることは地域社会を再建することに繋がる。ハワイアンは⽣きるものすべてが先祖やハワイの神々が形になったものと考えている。
エピソード3動画リンク

エピソード4 マラマハワイ〜ハワイの持続可能な農業を⽬指して〜

失われたハワイの環境を回復させるために、住⺠や旅⾏者と共に固有種を育て、⽣態系の改善と⽂化継承に取り組んでいるリック・バルボッサ。ハワイアンは500年前、⾃然環境に影響を与えることなく現在と同等の⼈⼝を養える量の農産物を⽣産していた。当時の農業環境を取り戻すべく大地に感謝をし、大地へ恩返しをする気持ちで活動をしている。
エピソード4動画リンク

メッセージ動画は特設サイト「Mālama Hawaiʻi」のほか、ハワイ州観光局公式ポータルサイトallhawaii、公式ラーニングサイト「アロハプログラム」、公式YouTubeでも公開中。

南国の楽園ハワイ。私たちを心身ともに癒してくれるハワイの自然、文化をこの先も残していくためには、ハワイの⼈々が⼤切に守り続けている⾃然や⽂化を敬い、地元のルールを守り、次世代へ美しいハワイを継承する責任ある⾏動を、地元住⺠だけではなく旅⾏者も知り行動していくことが大切だ。すぐにハワイに行くことはできずとも、知り・学ぶことは離れた土地でもできる。次にあの地を訪れるその日まで、できることをやっていきたい。

【参照サイト】Mālama Hawaiʻi公式サイト