「そうだ、京都行きたい」
とはいえ、最近のニュースで京都の混雑具合をみると、ちょっと気が引ける。
別に有名な観光スポットに行きたい訳じゃないんだけど….。
混雑を避けながら、自分らしい京都散策を実現するにはどうしたらいい?
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京都観光の観光分散化に貢献する新たな取り組みが今年11月から始まった。株式会社Strolyが京都市と連携して開発した多言語対応のイラストデジタルマップ「嵯峨嵐山周遊ガイド」が、2024年11月1日の公開からわずか3週間で1万人以上の利用を記録し、注目を集めている。
「嵯峨嵐山周遊ガイド」の特徴と実績
このデジタルマップは、観光客が特定のスポットに集中しがちな嵯峨嵐山エリアにおいて、比較的空いている場所への観光客の分散を促進する画期的なソリューションだ。GPSによる現在地表示機能に加え、以下の特徴を備えている。
• 周遊観光におすすめコースの提案
• 3台のライブカメラによる、リアルタイムでの混雑状況確認
• ごみ箱やトイレなどの生活インフラ情報
• 期間限定イベント情報の提供
利用者の反応と効果
公開後の利用データによると、全体の30%以上が外国語ユーザーであり、国際的な需要の高さが実証された。マレーシアからの40代男性利用者は「使いやすく、トイレやごみ箱の場所まで分かって便利」と評価し、東京都からの20代女性も「観光プランニングに役立った」とコメントしている。
プラットフォーム「stroly」の将来性
Strolyのプラットフォームは、すでに世界で11,000枚以上のイラストデジタルマップを展開しており、観光地の魅力を視覚的に伝える新しい観光DXのスタンダードとなっている。今後は利用者の行動データを分析し、より効果的なオーバーツーリズム対策の立案に活用する予定だ。
持続可能な観光への貢献
デジタルマップ「嵯峨嵐山周遊ガイド」は、さらにスタンプラリー機能(スタンプラリースポット:あだし野念仏寺/大覚寺/祇王寺/常寂光寺/清凉寺)との連携により、観光客の自然な分散化を促進し、地域全体の観光価値を最大化する仕組みを実現している(*スタンプラリーは2024年12月1日までの期間限定)。
今後このシステムは、単なる観光案内を超えて、観光地の持続可能性を高めるスマートツーリズムの好例となりそうだ。
【参照サイト】嵯峨嵐山周遊ガイド 公式サイト
【参照サイト】オーバーツーリズム対策を目指した「嵯峨嵐山周遊ガイド」が好評
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