60分の消灯で地球を想う時間を。世界最大級の環境イベント「EARTH HOUR 2023」3月25日(土)開催

日常生活の中で、地球環境のために思いを馳せて過ごしてみたい。1日24時間のうち、たった1時間だけ、地球のためにポジティブな行動をしてみてはいかがだろうか。

環境保全に取り組む、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、2007年から開催されている、世界各地を消灯のリレーでつなぐ世界最大級の環境イベント「EARTH HOUR(アースアワー)」を、2023年3月25日(土)20:30~21:30に実施する。世界中で同じ日・同じ時刻に自宅等の電気を消灯することで、地球温暖化防止と生物多様性保全への意思を示す。

地球のためのひととき「EARTH HOUR」

EARTH HOURとは、世界中の人びとが同じ日・同じ時刻に消灯することで、地球温暖化防止と生物多様性の保全の意志を示す、世界最大級の草の根的なイベント。2007年にWWFオーストラリアで始まり、日本では、2010年からWWFジャパンが主体となり開催している。毎年3月の最終土曜日の現地時間20:30を迎えた地域から順次消灯を行い、日付変更線に近い南太平洋諸国から地球を1周する消灯リレーを行う。

2030年までに生物多様性の損失回復を

2007年の開始以来、主に気候変動の問題に注力してきたが、2018年からは、もう一つの問題である、自然や生物多様性の損失もテーマに含めている。自然は私たちの幸福、繁栄、生存を支えており、食べ物、水、空気、その他多くのものを提供しているものだ。生物多様性を守らずに気候変動に打ち勝つことはできないとWWFは考える。

WWFは、2030年までに生物多様性の損失を回復させる「ネイチャー・ポジティブ」を目標に掲げている。そのため、2023年を変革の年にするべく、EARTH HOURのブランドイメージをより緊急性を訴えるために「時計(フリップクロック)」をモチーフとしたデザインに刷新。新たなビジュアルアイデンティティと共に、自然の重要性と価値についての認識を高め、気候変動と同様に自然の喪失に取り組む機運を作っていく。

これまで190以上の国と地域が参加

2022年には過去最多となる全世界で192の国と地域が参加。オペラハウス(シドニー)、コロッセオ(ローマ)、エッフェル塔(パリ)、コルコバードのキリスト像(リオデジャネイロ)、エンパイアステートビル(ニューヨークの)など世界中のランドマークが消灯に参加した。

また、アントニオ・グテーレス氏(国連事務総長)、英国ウェールズ皇太子、ジャスティン・トルドー氏(カナダ首相)、アンドレ・カイパース氏(宇宙飛行士)、リウ・ウェン氏(スーパーモデル)、エリー・ゴールディング氏(ミュージシャン)など、数多くの影響力のある世界的リーダーや著名人がEARTH HOURを支持しており、今後も多くの人々がEARTH HOURに参加することが期待される。

60分間地球を思って過ごそう

EARTH HOURを行う60分間は、地球環境のために過ごすひとときであるが、参加する人々は、電気が必要な環境から解放されるひとときにもなる。地球環境に思いを寄せることは、自身のリフレッシュにも繋がるのだ。ぜひ、特別な60分間を過ごしてみてはいかがだろうか。EARTH HOUR関連企画、消灯参加施設の詳細情報等は、特設ページにて随時発表予定だ。

【参照サイト】EARTH HOUR2023 特設サイト
【参照サイト】WWFジャパン 公式サイト