エクスペディア、コロナ後の旅行に関する意識調査を実施、社会的包摂性を重視する若者が増加傾向に

エクスペディアは7月1日、コロナ後の旅行に関する意識調査の結果を発表した。このサンプルにより、40歳未満の旅行者は40歳以上の旅行者に比べ、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂性)に寄り添う方針を掲げる宿泊施設を選ぶ傾向が顕著であることがわかった。同調査は、日本、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ、メキシコの世界8か国を対象に行われた。

このたびの調査では、旅行者全体の約3分の2に当たる65%がダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(社会的包摂性)に重きを置いた方針を掲げる宿泊施設を予約したいと回答していることがわかった。これは、女性や有色人種が所有する宿泊施設のほか、LGBTQIAコミュニティーや障害者を歓迎する宿泊施設も例として挙げられる。

なかでも、40歳以上の回答者の57%がインクルーシブな宿泊施設を予約する可能性があると回答したのに対し、40歳未満の回答者では77%%という結果となった。これは、若い世代は自分が正しいと考える価値観に基づいて意思決定を行う可能性が高いことを示している。加えて、40歳未満の旅行者は、今後10年間でさらに購買力が高まることが予想されるため、旅行業界にとっても重要な考慮事項であるといえる。

また、世界8か国すべての調査地域において、旅行者が、予約確定ボタンを押す前に施設がインクルーシブな方針を掲げているかを検討する可能性が高いということがわかっている。特にメキシコでは82%、ドイツでは71%の回答者が包摂的かつ多様性 (I&D) を掲げた方針を有する宿泊施設を選ぶと回答した。さらに、インクルージョンに重きを置いた方針に基づいて宿泊施設を選びたいという欲求は、男性では62%、女性では67%となり、男女間での大きな差はなかった。

多くの宿泊施設は、こうした傾向が共通の価値観を持つ潜在的な顧客とつながる機会であることを認識しており、自らの方針や制度を見直し、このテーマに関する取り組みの強化と透明性の向上を掲げている。

エクスペディア・グループ傘下のオービッツ(Orbitz)は、性別や性的アイデンティティに基づく差別に反対する包摂的誓約に署名した宿泊パートナーへのアクセスを改善する新機能を導入。すでに35,000以上の独立系ブティックホテルや有名ブランドホテルがこのサービスを利用しており、LGBTQIAの旅行者にとって強力な検索ツールとなっているという。

このたびの調査結果を受け、エクスペディア・グループのマーケティング&インダストリーエンゲージメント担当シニアバイスプレジデントであるメリッサ・マハー氏は「旅は、異なる文化やアイデンティティを持つ人々の心を開き、相互理解をさらに促進します。すべての旅行者を受け入れ、インクルーシブであるための真の努力を示している企業がトップの座を獲得することになるでしょう」とコメントしている。

エクスペディア・グループでは、ホテル経営者がLGBTQIAコミュニティーのメンバーをどのように歓迎すべきかを詳しく理解できるよう、公式サイトで情報を公開している。また、検索結果に 「LGBTQIAフレンドリー」であることを表示することもできる。

世界各地の渡航制限が解除されようとするなか、世界中の旅行者がふたたび新たな旅先に出かけることを望んでいるものの、旅行者の心境が2020年以前と同じであるとは限らない。宿泊施設側もこうした旅行者のニーズにあわせ、積極的に環境や意識を変えていくか。引き続き、注目したい。

【ウェブサイト】エクスペディア
【ウェブサイト】How to welcome LGBTQIA travelers to your property

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松岡 のぞみ

大手住宅情報サイトや求人サイトの制作経験後、ホテルメディアの運営からインタビュー、記事執筆、編集までを行う。趣味はスノーボードと旅行・温泉。暇さえあれば一人愛車で各地に走り、現地の人との交流やグルメを楽しむ。モットーは「旅は心の洗濯」。

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