表現者が新しいクリエイティブを生み出すための滞在施設「BAAK」、軽井沢にオープン

表現者とは。

絵画や音楽をつくり出す人も然り、身体を使って表現する人、言葉を紡ぎひとつの作品をつくる人、アイディアからひとつのプロジェクトを世に生み出す企業で働く人も表現者だと言えるだろう。

私たちが生きる中には、さまざまな“表現”の場が存在する。しかし、表現の力を最大限に引き出すためには、あらゆるものを見て触れて色々な人と交流をし、自分の中に落とし込み、力を育む必要がある。

古くから多くの別荘地がある長野県・軽井沢には、そうした表現者や企業が、新しいクリエイティブを生み出すために欠かせないインプットと創作活動を行える滞在施設がある。

BE AT APARTMENT KARUIZAWA、愛称はBAAK(バーク)。

2022年6月1日に、セレクトショップのBEAMSとフロウプラトウによる合弁会社である「株式会社ビーアット」により、長野県軽井沢町にオープン。これからの世界に相応しい「全ての表現者が創造することによって⽣きていける社会」の実現を⽬指し、BAAKの創設に至っている。

BAAKでは、表現者が滞在し活動する拠点としての『BASECAMP』サービスと、企業のクリエイティブ研修『PLAYWORKS』サービスを提供している。

BASECAMPとなる施設は、元々は資生堂の役員専用の保養所として建てられた物件で、それをリニューアル。軽井沢の中でも最も古くからある別荘地のひとつ「千ヶ滝西区」にある2,000坪の敷地に、BAAKはある。木々に囲まれた環境の中、アトリエやワークスペース、個室10部屋等を備え、24時間365日気持ちよく過ごすことができる施設だ。

入り口の広々としたラウンジには、グランドピアノや暖炉を設置。音の抜け感も素晴らしく、楽器演奏などにも適した空間となっている。建物の裏にはテニスコート跡地があり、焚き火やBBQなどが楽しめる。また、落ち着いた雰囲気の和室はすべて南側に面しており、森の明るさが心地よく、快適な滞在空間となっている。

BASECAMPの使い方は、その人次第。1週間から数ヶ月単位まで、自由な期間での滞在が可能だ。居室・キッチン・大浴場・アトリエを利用しながら、旅行と移住の間のような感覚で滞在し創作活動を行える。

また、自然体験・農業体験・DIY体験など、軽井沢のインフラを活用したさまざまな体験も用意。滞在者間やローカルの人たちとの交流など、日々アレンジされたオプションが体験できる。

また、今後展開される企業のクリエイティブ研修「PLAY WORKS」サービスでは、会社の希望に合わせて、オーダーメイドで研修内容を組むことができる。従来の企業型研修に多く見られるチームビルディングやアクティブラーニング、ゲーム、焚き火などはもちろん、農業体験、DIY、陶芸、医療の現場体験、馬との暮らし体験、狩猟など、自然の中でアートに触れ、自ら表現することによって、クリエイティブな思考を活性化させる研修など、多数用意していくという。

宿泊料金は1人につき3泊4日31,500円〜、1週間(6泊)45,000円〜となっている。1ヶ月などの長期滞在にも対応。オプションで、軽井沢町ならではのインプット体験や、焚き火・BBQ・暖炉の利用も可能だ。なお、BAAKは、オープンからしばらくの間は完全紹介制となる。

千ヶ滝西区の別荘地内を散歩したり、ランニングしたり。軽井沢の自然からインプットに集中するもよし、施設内のアトリエでアウトプットするもよし。はたまた、次の挑戦に備えて力を蓄えるもよし。澄んだ空気と自然を感じながら、快適な環境で創作意欲を育んでみてはいかがだろう。

【参照サイト】BAAK公式ページ

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。