一年の終わりに思うこと。

light

2023年があと3日と少しで終わろうとしている。

今年は、皆さんにとってどんな一年だっただろう。

振り返ったり、来年のことを思うとき、頭に浮かぶのは、どんなことだろう。

久しぶりに家族で旅行に行けた。お祭りがようやく解禁され盛大に楽しんだ。仕事で新しい挑戦ができた。
来年は海外旅行に行きたい。英語を学び直したい。やったことのないことにチャレンジしたい。

そこに並ぶのは、できたことややりたいこと。
それと同時にやりたかったはずなのにやれなかったことや、できなかったことを思い浮かべる人もいるかもしれない。

何かを「する」ことは確かに大事だ。
だけど、私たちはこの一年、確かに、ここに「いた」。

寝て起きて、息をして、食べて、笑ったり泣いたり怒ったり悔しかったり苦しかったり悩んだりしながら、ここに「いた」。
それだけで、十分じゃないかと私は思う。

そう思えるのは、いつでも私のそばには自然が「いて」くれるからかもしれない。

冬の暗く長い夜に太陽が昇る。落葉樹から落ちた葉がカラカラと地面をかけまわり、葉のない枝は冷たく澄んだ空気のなかで気持ちよさそうにしている。おやつの時間が過ぎる頃には日が下がり初め、ほんのり橙色した光が目に届く。水は煌めき、影が長く伸びる。

パソコンやスマホから目をあげてぼーっとただそこに佇んでみると
そこにあるのに、見えてなかった景色が見えてくる。
それは、都会でも田舎でもどこにいても変わらずに、見える。

だから、自然が好きだ。
太陽や、水や、草木や、花や、月や、風や、空気は、
ただそこにいるだけで最高だということを気づかせてくれる。思い出させてくれる。

2023年はどんな一年だっただろう。
2024年はどんな一年になるのだろう。

何ができても、できなくても。
私たちは自然のなかに確かに「いた」し、「いる」。
ただ、それだけで、本当はいいはずだと、落ちていく陽の光の輝きを目に入れながら思っている。

今年一年Livhubを見てくださりありがとうございました。
また来年、会いましょう。
よいお年を。

Livhub編集長・飯塚彩子

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飯塚彩子

“いつも”の場所にずっといると“いつも”の大切さを時に忘れてしまう。25年間住み慣れた東京を離れ、シンガポール、インドネシア、中国に住み訪れたことで、住・旅・働・学・遊などで自分の居場所をずらすことの力を知ったLivhub編集部メンバー。企画・編集・執筆などを担当。