本当の学びは教室の外に。ボルネオへの旅が教える「いのちのつなぎ方」【現地ツアーレポ後編】
2022年、世界中で巻き起こった新型コロナウイルスのパンデミック。目に見えない未知のウイルスが、人々を恐怖と不安に陥らせた。そんなときに生まれたのが、「いのちをつなぐ学校」。感染症から命を守る知恵から、生命科学の歴史や最…
2022年、世界中で巻き起こった新型コロナウイルスのパンデミック。目に見えない未知のウイルスが、人々を恐怖と不安に陥らせた。そんなときに生まれたのが、「いのちをつなぐ学校」。感染症から命を守る知恵から、生命科学の歴史や最…
「美しいものを見つけてください」 ボルネオ島での旅の始まり、「いのちをつなぐ学校」の校長であり、生物学者の福岡伸一先生(以下、フクオカハカセ)は私たちにそう言った。それから、こう続けた。 「何を感じたかを心に刻んでくださ…
沈みゆく太陽が靄に包まれた空に重なり、映し出された薄桃色の世界。ある夕暮れ時、熱帯雨林で見舞われたスコールの合間に現れた景色だ。 小さな頃、図鑑で見たウツボカズラ、恐竜の世界にタイムスリップしたかのような巨大なシダ、葉の…
「みんなもっと迷惑を掛け合って生きたらいいと思うんです」 気仙沼にあるゲストハウス「SLOW HOUSE @kesennuma」のオーナー・杉浦恵一さんは、そう言った。 東日本大震災の後、地元である愛知県から宮城県気仙沼…
気仙沼駅を降り、バスに乗り換え、南気仙沼駅から徒歩10分。なだらかな坂の途中に、明るいオレンジと青の旗が見えてきた。ここは、宮城県気仙沼市にあるゲストハウス「SLOW HOUSE@kesennuma」だ。 のれんをくぐり…
「どれを狙うか決めて、焦点を定めるんだよ」 まだ一匹も鶏を捕まえられないでいる私を見て、博さんはそう言う。そろそろ捕まえないと……と焦る私は、どの鶏にしようかと狙いを定め、一歩踏み出した。その途端、鶏たちは、バタバタと小…
見渡す限り、あたり一面畑。 広々とした畑と畑の合間にある一本道を走り続けると、突き当りにピンク色の旗が見えた。旗にはマジックで「農遊舎」と書いてある。その三文字を目がけて、最後の急な上り坂を車のエンジン全開で駆け上がった…
ここは、千葉県いすみ市。春には満開の菜の花と桜が咲き誇り、黄とピンクの花畑が線路に広がるいすみ鉄道のとある駅前で、私はある人と待ち合わせをしていた。 写真提供:いすみ鉄道 いすみ市内のカフェで働いている筆者が、常連客であ…